23.戦力充実?
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人間たちが村を作っていたころ、ダンジョンは順調に拡張していっていた。冬の間に見つけていた南の沼地は毒の魔物が多いことがわかっている。ただ、毒さえ気を付ければ能力自体は高くないのでウルフ部隊で十分対処できる。全滅させる必要はないので、数体だけ倒して召喚可能にする。
これで“毒耐性”のスキルがDPショップで買えるようになるので、早速購入する。これで毒になる確率を下げ、毒になっても影響が減る。上位になると無効になるが、現在は軽減が限界。次の半減にするためにはステータスが足りなかった。
ただ、耐性系スキルは有用なのでどんどんとる方針だ。しかし、スキルの上位を習得するためにはステータスが条件になっているので少しずつでもステータスは上げていかないと。
ステータスといえば、最近ダンジョン内限定だが、色々トレーニングを開始した。ランニングから始めて腕立てしたり、剣振ったり。
これは実験と検証を兼ねている。例えば、ステータスが実際の動きにどの程度対応しているのか?もしくはスタミナはステータスに依存しているのか?といったところだ。結果は力はSTR依存で高いほど強い。動きはAGIが高いほど早い。そしておそらくはトレーニングをしたところで動き自体は変わらない。スタミナはHP依存のようだ。剣術スキルが高いほど動きの補正が高いようだということもわかった。(ステータス上げて剣術スキルをレベル2にしました)しかし、ならばトレーニングは無意味なことかというとそうでもない。とっさの動きや戦闘中の戦術的な動き方というのはステータスが関係ない。
ステータスを上げまくって俺TUEEEE!!ってしてても、自分よりステータスが低いのに攻撃が当たらない、こっちは食らいまくる。という事態が発生しかねないということになる。
しかし、ダンジョンにそういう訓練ができるところはない。やられたら終わりということもありなかなか実戦経験を積む場がない。
ダンジョンコアレベルが上がって、<憑依>というスキルを覚えた。これはダンジョン領域内にいる自分のダンジョンモンスターに乗り移って動けるというスキルだ。しかし、自分の姿から離れれば離れるほど動かせる範囲は狭くなっていく。例えばゴブリンやマッドパペットなら見ながら手足も動かせるが、ウルフ系は見るのだけで限界となる。このスキルで実戦経験が積めるかと思ったが、うまくはいかないようだ。
西の森にいるはぐれたハニービーを狩り、召喚可能にすると西側のダンジョンの2階に森型のフィールドを作り、そこに住まわせた。近くに花畑を作り、蜜を集めさせる。これで蜂蜜ができるようになる。
マッドパペットの増殖時にできる“人形核”の中に“ゴーレム核”が混じってできてくるようになった。この“ゴーレム核”に周囲の土が混じりゴーレムとなる。採石場の石だとストーンゴーレムとなる。ゴーレム自体は増殖するが、(他のモンスターと比べると)非常にゆっくりと増殖していく。このときは“ゴーレム核”ではなく増殖するゴーレムと同じゴーレムが生まれる。今後鉱石の採掘エリアでも作って、そこにマッドパペットを配置すると強いゴーレムが生まれるのかもしれない。
そうして配下のモンスターを増やしているとき、ついにあの熊、ビッグベアを西の入り口からダンジョンへと引き込むことに成功した。(ウルフ隊使うとアホみたいに寄ってきた)そして罠で動きを止め、上空からのスライム窒息攻撃+爪にスライム纏わりつく で攻撃力を無効化しつつ窒息させることに成功した。これでビッグベアも召喚可能になった。ビッグベアは西側のダンジョン3階以降に配置した。
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