205.商談と招待
すいません。結構重大なミスをしていました。
エルラノーア商会の会頭はアッシュではなくフラビオでした。
フラビオがワールハイトの領主の6男です。関係するところを修正します。
ルナハーンとの商談ということで、会議室へ案内しつつ、商会の主だった人を呼んである。というより、僕への来客が非常に珍しいのと、来たのが女性ということもあり、勝手に集まっていた。
「では、皆、席についたので、話を始めよう。ハーンさん、商談というのは?」
「その前に自己紹介をしましょう。わたくしは、ハーン商会の会頭をしております、ルナハーンと申します。両隣にいるのは私の護衛ですので、お気になさらずに。
商談というのは、我がハーン商会は新興の商会とはいえ、ドラゴンハンターの街を代表する商会の傘下となりまして、ドラゴンハンターの街周辺で採れる様々な素材や果実などを売ろうにも、伝手がないため、エルラノーア商会の伝手をお借りしたいこと。
それと、穀物などの食料の買い付けをしたいのですが、エルラノーア商会であればそれも伝手があるのではと思いまして」
この世界で商売をする場合、ある程度の規模以上では付近の商店や街で代表的な商会などから妨害を受けることがある。その前に、挨拶などをして、既知なり許可なりを得ておくのが必須となっている。まあ、ウチの場合は傭兵団で何とか出来てしまうので、あまり関係ないが。
今回の場合は、ルナハーンさんが仕入れて、うちらで売るというパターンだな。それに関しては全く問題ない。むしろ、望むところだ。
ちなみに、ここにいるのは、ハーンさん側がハーンさん本人と護衛の男性2人の計3人。こちらは、僕と会頭のフラビオ先輩、エルド、ルル、ノフス、財務担当のアッシュ先輩、その補佐の2名と言うメンバー。
「全く問題ないですね。むしろそれであれば、こちらからの協力は惜しまないつもりですよ。穀物は戦争の影響でユニオン側からは入手が難しくなっていますが、ワールハイトからのは問題なく入手可能ですので。まあ、こちらも戦争が長引けば難しくなるとは思いますが」
フラビオ会頭のいうとおり、食料品関連は、今は問題ないが、戦争が長引くとどうなるかわからない。
「それで結構です。こちらとしても願ってもないことですので。よろしくお願いいたします。それと、これはイオ様への招待状です」
そう言って、ハーンさんが出してきたのはドラゴンハンターの街にある、とあるドラゴンハンターの元締めがいる館への招待状。
中身を見たが、いたって普通の真面目な招待状。供の者も数名連れてきても問題はなく、期限はなし。来れるときに来てほしいということだった。普通じゃないのはその相手。……ドラゴンハンターの元締めって“竜王”なんですね。マッチポンプもいいところだ。
「こちらについては、今後の予定もありますので、相談してから返事をしたいと思います。明日には返事をしますのでお時間をください」
「わかりました。イオ様。ではわたくしは、明日は出発の準備をして、明後日ニゴ帝国へ行きます。もし行かれるのでしたら、こちらの予定を合わせますので、街までご案内いたします」
ハーンさんとの話し合いが終わり、今度はこちらの話し合い。行くか、行かないか。行くならいつ?誰を連れていく?といった話し合いだ。
「ドラゴンハンターの街にはどういうルートで行くんだ?」
「ここワールハイトから西へ行き、海にまで出て、湿地帯を通りつつ、山脈を迂回するように南へ行き、海に沿って東へ。というルートになる」
「魔物などの襲撃もあるから、片道約1か月かかるな」
「冬になれば戦争は一時休戦になる。南部は暖かく、雪は降らないから、その間であれば行ける」
話し合いの結果として、来年の1月頭に出発、3月には戻ってくること。供にエルド、ライド、ノフス、ルルを連れていくことを決め、翌日ルナハーンさんへ連絡する。ルナハーンさんは12月には戻ってきて、僕らを連れてドラゴンハンターの街へという流れになる。
アッシュ先輩は財務部門の長でした。
完全な勘違いをしていました。すいません。
次からはそろそろワールハイト、ユニオン戦争への本格介入です。
あと質問ですが、更新ペースを週一回にする代わりに一話の長さを3倍にするか。このままで行くかどちらが良いでしょうか?
ここら辺は意見を伺って、変更していきたいと考えていますので。よろしくお願いします。