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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
天使と悪魔と海王と
178/287

178.答え合わせ

金曜日投稿予定とは何だったのか。すいません。


そして急いでいたため、重大なヒントを前話に入れ忘れると言う凡ミス。ここで入れたので修正はしません。(開き直り)


「ほっほっほ。そのとおりじゃ。あまり驚いてはいないようだな。いかにもワシがダンジョンマスター 2番の“竜王”エルドゥーじゃ。エル爺とも呼ばれておるよ。ほっほっほ」



 そんなことを言っている、どこからどう見ても老人のこの人は最古のダンジョンマスターの3人のうちの一人。


「まあ、自分の配下に様付けして呼ぶマスターはいないでしょうから。あれが決め手ですね」


 「うんうん」とうなづいているが、エルドゥーさんはスキンヘッドで身長高め。武闘着を着こみ、床まで付きそうな白く長いあごひげが特徴で、明らかに筋肉質。笑っているが眼光鋭く、なんでも見透かそうとするような油断がならない感じだ。


 何がヤバいって、鑑定は当然できない。というより、人間の平均的な傭兵よりは強い程度のステータスしか見えない上に動きまで、そのくらいに合わせているところだろう。そのくせ一瞬で話してる相手の首を落とすくらい簡単にやりそうな気配がある。



「そう身構えんでも良い。お主らは“合格”じゃ。主らがワシに危害を加えようとせん限り、こちらから動くことはない。安心せい。ワシは主らを褒めにきただけじゃて。まあ、コヤツらはチーッとばかしお仕置きが必要じゃろうが」



 そういって見られたイナミイナシの姉妹は顔が真っ青になる。



「まさか、ハーンまでやられるとは思っていなかったが、それでもワシにとっては有意義だったのじゃ。愉快愉快」

「あそこでマスターの2人をかばうような動きをしなければ、倒せませんでしたよ?」

「あれはワシの命を忠実に守ったに過ぎん。“何をおいても2人を守れ”というな」

「なるほど、それで。まあ、確かにあそこで守らなければ数十秒ですが、早くダンジョンバトルが終わっていましたね。どちらかが倒されることで。いくら現実では復活するとはいえ、あのドラゴニュートはなかなか思い切ったことをしましたね。素晴らしい判断でした」

「お主にそういってもらえるのがあの子にとっての何よりの褒美じゃのう。ハーンはまだまだ経験が浅く、持っている力を十二分に引き出せているとは言えなかったが、今回のことでまたひとつ成長するじゃろう」



 ちなみに他にも色々聞いたが、このダンジョンルーム、バトル当事者かその許可を得た者しか入れないのだが、配下のダンジョンルームであれば、許可なく入室可能らしい。



「おっと、肝心なことを聞きそびれるところじゃった。お主“隠者ヒドゥン”じゃろ?他ではどうか知らぬが、ワシのところの近くでは結構有名なんじゃよ」



 聞きなれない2つ名が出て来たが、“隠者ヒドゥン”はセントリクス大陸西部の大平野にいるのではないかと言われているダンジョンマスターだ。


 100年以上いるにも関わらず、他の人間やダンジョンマスターと関わり合いを持たず、特にこれといった事件もおこさず、存在そのものすら疑われているダンジョンマスターで、その姿を見たものすらいないが相当な力を持っていると推測されている。


 エルドゥーさんは自身がいる龍大陸の北、セントリクス大陸西部に注目していた。人が多い地域であるため、大量のDP獲得が見込めるためだ。そのため、ドラゴンハンターの街を通して色々情報収集していたとのこと。


 ドラゴンハンターの街は僕のいる平野南部、大山脈を迂回したところにある、龍大陸へと渡る唯一の航路がある港町だ。一攫千金を目指して竜の討伐を目的にドラゴンハンターが集うため、そう呼ばれるようになった町で、歴史も古い。


 世界中から人が集うだけに、情報も様々なものが入るらしく、エルドゥーさんはそこを使って、自身の領域テリトリー外の情報を収集しているということだった。


ダンジョンマスターの領域テリトリーの広さには限界がありますが、配下を使うことで実質その限界をなくすことが可能です。配下のテリトリー内は移動が自由なので。

ただ、その配下がやられてしまうと、そこから先へ移動ができなくなりますが。

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