表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
天使と悪魔と海王と
174/287

174.最後の抵抗?


 30階層目を突破した僕らの部隊は、31階層目へ。タイムアップまであと3日。


 31階層目から地獄型ダンジョンの様相が変わり、一転して森林や平原のフィールドになった。まるで、ここで誰かが住んでいるかのような。


 探知をしても罠を見つけにくいのだが、どうやら罠はほとんどないようだ。しかし、これだけ見晴らしが良いのでは敵モンスターからは見つけてくれと言っているようなもので、身を隠すような場所は無い。


 そして天井も高いため、上空からの奇襲を仕掛けてくるモンスターまでいる。


 一体一体のモンスターは強くはないとはいえ、これだけの数に襲われると、どうしても一度足を止めてといった風に進む速度が遅くなってしまう。


 この31階層目はイナシの天国型ダンジョンの30階にもつながっていて、ここから32階層へは降りる階段が1つしかない。つまりここで2つのダンジョンが合流しているのだ。


 今回のダンジョン攻略は2人のダンジョンマスターを同時に倒すことと同じである。挑発しつつ、自信満々で挑んでくるわけだ。同格や少し格上程度の相手なら、攻略不可能だろうから。そもそも、エンシェントドラゴンで詰むだろうし。



 この31階層、とにかく空中からの奇襲が多い。空中警戒要員のはずだった竜たちがエンシェントドラゴン戦で軒並みやられたのが今になって痛い。補充要員も今からでは間に合わないため、竜抜きで警戒に当たりつつ進み、一フロアが広いこともあり、道がわかっているにも関わらず、31階層を抜けるのに半日かかってしまった。


 探索能力が低いと一日以上かかることは間違いない。



 32階層目は平原、そして小さい山が見える。次の階層への道はその山の中腹の洞窟の中にあるらしく、山登りをしなくてはいけない。


 山の頂上から水が流れ、数本の小川となっていて、その小川に囲まれた場所にいるのだが、小川は本物だが、対岸はただの張り付けた景色であり、渡ることができない仕様になっている。まあ、これだけの空間を掘るのは大変だし、DPがどれだけかかるか。通常、そこにDPを使うなら、他のところに使うとなる。



 山を登るが、小さい岩や木の影などから魔法を打ってくるモンスターがおり、しかも倒しても倒しても際限なく現れるため、なかなか進まない。


 道中、シルフも出たのだが、魔法は使えない個体のようで、石を投げてきたり、突撃してきたりするが、全く相手にならない。


 洞窟に入ってからも、オークやゴブリン、おそらく生まれたばかりで経験もないようなモンスターたちが襲ってくるのだが、そんなのにやられる者はいない。



「‥これは、どうやらダンジョンを突破したかな?戦力となるモンスターがいなくなって、とにかく数で押して少しでも疲弊させようということかもね」

「ダンジョンマスターのところへ来るまでに少しでも疲弊させようと悪あがきしているわけね」

「おそらく。まだ、そう思わせて戦力をどこかに集めているという可能性もあるけど」



 特に今の状況を判断するとそういうことだろうと思う。クナも特に反対意見はないようだし。

 とにかく数をぶつけての相手の疲労の蓄積と時間稼ぎ狙い。最後くらいに一番強力なモンスターを配置している可能性もあるが、エンシェントドラゴンより強力なモンスターを従えているとは考えにくい。


 この分だと、最下層に着く前に時間切れになる可能性があるのだが、その場合はむこうの目論見通りとなるのだろう。

 どうやらそろそろダンジョンマスターとの直接対決も近くに来たようだ。


最終盤です。と思わせて‥。…のような展開があるのか!?


いえ、ありません。私の想像力では無理です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ