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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
天使と悪魔と海王と
168/287

168.ワーウルフ

主人公の反撃です。


 今回用意したワーウルフだが、そもそも、ワーウルフはこの世界では珍しいモンスターとされてはいるが、対処法は、身体能力は高いが、遠距離からの攻撃手段がないため、動きを止めて、魔法攻撃で簡単に倒せると思われている。


 しかも群れるとはいえ、連携攻撃は全くできず、完全な個人で攻撃してくるため対処も容易というモンスターだ。


 実際、魔法攻撃への耐性、MENの値は伸びにくい。そういうモンスターはシルフにとっては鴨と言って良い相手だ。


 ワーウルフを見た向こうは楽勝と思ったのだろう。セオリー通り、ワーウルフの動きを止めにデーモンソルジャーが3体ほど前に出る。



 デーモンソルジャーは解析ではデーモンの近接特化型らしい。魔法での攻撃よりは武器に魔法を纏わせての攻撃が得意で、デーモン族らしく、MENの値が高い。つまり魔法攻撃、状態異常攻撃に強いのが特徴らしい。



 モンスターの格としてはデーモンソルジャーの方が上ではあるし、連携も上手い。倒すのではなく、動きを止めるのが目的なのだから、3体で十分だと思ったようだ。



 だけどね‥



  ザシュッ!!ドガッ!!ボコッ!!



 動きを全く止めることなくデーモンソルジャーを倒すワーウルフ達。そこに慌ててシルフが魔法を使おうとするが‥



 ワフッ!!



 ワーウルフが小さく一鳴きしただけだが、シルフだけでなく、他のモンスターも魔法が使えなくなる。



「え??どゆこと??イオ説明してよ」



 今回起こった現象はまず、ワーウルフがデーモンソルジャーに接近し、爪や牙で一撃。


 元々オリンピック選手すら子供扱いする身体能力を持つワーウルフがさらに魔法による身体強化をするのだ。いくら格上とはいえ、デーモンソルジャーはワーウルフほどの身体能力は無い。


 つまり圧倒的な基本ステータスの差でワーウルフが圧倒したにすぎない。さらにワーウルフは魔法攻撃が得意ではないと言うのが真実ではあるが、魔法そのもの、もっと言えば魔力の扱いが苦手というわけではない。


 ごく短時間しか効果はないが、鳴き声1つで魔法無効化空間を作ることができる。効果時間は鳴き声が聞こえる間だけと一瞬だが、魔法のキャンセル効果もある。


 ということをクナに説明する。


 さらに一瞬とはいえ、ワーウルフ達にはそれで十分の時間であった。


 その一瞬で相手の部隊に入り込み周囲を一撃。そして‥



  ワオーーン!!!



 今度は大声量での大きな鳴き声。


『ハウリングボイス』というワーウルフなら誰でも使える状態異常攻撃だ。


 様々な効果を与えることができるが、今回は行動停止効果。これでシルフを含む耐性のない者は皆動きを止める。そこをワーウルフたちは蹂躙していく。



 結果あっさりと敵部隊を壊滅させ、追加部隊も同様に屠っていくワーウルフたち。そして、それを見た敵部隊はどんどん、命令通りに無謀に突撃していき、部隊が全滅するまで続けられるのであった。



やはり、ワーウルフと言えば鳴き声、咆哮でしょう。

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