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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
天使と悪魔と海王と
166/287

166.終盤突入

物理と魔法の両方の属性を持ち、高速で飛んでくる範囲攻撃、しかも連射可能な攻撃って防ぐのは難しいって話です。


「ダンジョンバトル終了まであと25日。全く動きを見せないね」

「このままだとうちらの勝ちなんだけど、このままってことはないよね?」

「それはないと思うけど、そろそろ何らかの動きを見せないと向こうは間に合わないから、来ると思うよ」



 ダンジョンバトル的にはまだまだ中盤ってところだろうけど、こっちの調査隊がまだ向こうのダンジョン内にいる上、攻略隊も少数いて、相手の部隊を削っている。

残りの時間から、考えてこっちの部隊を掃討して、攻略部隊の準備を整えるのに3週間は必要になるはず。


 そして、向こうがもし、僕のダンジョンを攻略しようとしてきたら、その時は本気出して防衛をしようかと思う。


 力の差はむこうもわかっているから、うかつにこっちに手を出そうとはしないと思うのだが、上層階だけならこちらの方が攻略しやすいとか思っていたら、来る可能性が高い。



 そして、その後



「お?シルフの部隊が動いて、1階層にいる部隊を攻撃し始めた」

「え?ほんとだ」



 調査隊は事前に察知していたのだろう。既に逃げて、隠れている。残っていたのはこれから突入しようとしている部隊やその補佐役。そしてシルフ対策用のモンスターたち。



「対策がうまくいくかどうか見せてもらうね」

「あそこにいるのはシルフ対策といっても、おそらく失敗するだろうモンスターしかいないよ?むしろ成功したらラッキーくらいなんだけど」



「「「ホーリーミサイル」」」



 シルフによる攻撃でモンスターたちがどんどんやられていく。中には対策用モンスターのミラーアーマーもいた。


 ミラーアーマーは動く鎧リビングメイルの系統で魔法攻撃を反射することが特徴のモンスターだが、ホーリーミサイルそのものは受け流したりできるが、着弾と同時に起きる爆発が物理攻撃のため防御できず、しかもホーリーミサイルが直線ではなく、曲射のためうまく反射ができなかった。



「マジックシールド」



 パリーン!ボーン!!!



 魔法を覚えたウサギであるマジックラビットによる防御魔法、マジックシールドもシールドに当たったホーリーミサイル本体は防げても、爆発ダメージは防げない。さらにシールドへの過負荷により、シールドそのものを割られる。



「うーん。あれだけ対策したけどだめか」

「だめだったけど、全く収穫がなかったわけでもないよ。むしろ防ぐのに自信を持ったよクナ」

「そうなの!?全然ダメダメだったけど‥?」

「こいつらはおそらくクナのダンジョンに行くだろうけど、ギガゴブリンなら問題なく防衛は可能だよ」



 コッチの部隊を掃討したシルフ部隊はそのまま、ダンジョンを出る。そのままクナのダンジョンへと攻め込むのだろう。任せたよ。ギガゴブリン。


主人公が最近ギガゴブリンに頼りすぎな件。


次回シルフ攻略の予定です。


投稿は土曜日飛ばして日曜日になります。すいません。最近忙しくて‥。

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