表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
天使と悪魔と海王と
162/287

162.魔力波動

すいません。投稿遅くなりました。


 ダンジョンでギガゴブリンたちの戦いを見ていたクナと僕。



「ちょっと。どういうことよ?あのゴブリン強すぎでしょ?」

「そりゃあ、僕のダンジョンの最深部で生存競争しているモンスターだからね。当然強いよ」

「あれ、ギガモンスターって言ったっけ?特殊なモンスターなのはわかるけど、色々おかしくない?大きいのはわかるけど、普通の攻撃が範囲攻撃になったりとか。届かない距離からの攻撃が当たったりとか」

「それが、ギガモンスターの特性だからね。具体的には、攻撃と同時に魔力の波動を出しているみたい」

「魔力の波動?」

「うん。ギガモンスターは魔力との相性が良すぎて、攻撃時にほぼ無意識で一緒に攻撃と同じ特性を持つ魔力波動を出す。その魔力波動がギガモンスターの攻撃を範囲化させている原因みたい。波動が届くから遠距離も攻撃できるというわけさ」

「私も欲しいけど、どうやったら生まれるんだろう?」

「その条件は僕も知りたい。他の種族も数体いるから仮説は立つが、実証できていない。そもそも、生まれてからしばらく経つけど、その間の食料消費がえらいことになっているし。よほど、食糧事情が良くないと、ギガモンスター多数持つのは厳しい」

「納得。今もお腹すいているんだろうね。倒したモンスター食べているし」



 悪食なんだが、とにかく大食漢なギガゴブリン。それでも生まれてからかなり生きている。それも過酷な生存競争を生き抜いてきたのだから、最初に比べ、全く違うモンスターと言って良いくらい能力が違う。


「そのおかげか、大分育って、今ではゴブリン族の中ではゴブオウの次くらいの強さになっているけどね」

「え?そんなに強いんだ。アイツ」



 そんな話をしていたら、やっと相手の指揮官らしきモンスターが姿を現した。



「えーと、何々、エンジェルナイトっていうらしいよ。アイツ」

「ああ、エンジェル系で武骨な騎士装備している。…見た目そのままじゃん」



 周囲に部下を引き連れ現れたエンジェルナイト。


 エンジェルナイトは空中へ飛び、その部下たちは地上からの2面同時に攻撃を仕掛けて来た。



 通常ならどちらかの攻撃を喰らうタイミングだが、僕は全く心配していなかった。


 なぜなら、そもそものステータスが違いすぎるのだから。



 同格程度の相手なら致命傷になりえるエンジェルナイトの攻撃をあっさりかわし‥



『百裂拳』



 1秒間に百発の拳を叩きこむという格闘術スキルが、ギガモンスターの特性で1発1発が範囲攻撃化する。


 ギガゴブリンの周りにはエンジェルナイトとその周囲のモンスターごとすべてが横たわる結果になる。


 これでクナのダンジョンへの本格侵攻第1弾は完全に防ぎきる結果となった。


前話でギガゴブリンと連携は取りにくいというような記載があったかと思いますが、理由はこの魔力波動です。慣れていないと味方ごと薙ぎ払われる結果になりますので。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ