148.接触
長らく更新止まってしまいました。すいません。
PCのトラブルで、しばらく使えなくなりまして。
今回から再開です。よろしくお願いいたします
『マスター、緊急事態です。至急ダンジョンへお戻りください』
終業式が終わって、もうすぐ年末。商会のことをあれこれしながら、部屋で書類仕事を終わらせて、一息ついたころ、ダンジョンメイドのシャールさんから僕へ念話で一度ダンジョンへ戻るよう連絡が来た。
マスター代行たちで対応できない何かがあれば、連絡するよう言ってはあるが、今までそのような連絡が来たことはなかった。つまり、それほどの緊急事態が起こっているということだろう。
ちなみに、ホムンクルスへ入った状態になるとダンジョンマスターの資格をなくした状態になる。動かない本体が資格をもっている状態となるため、ダンジョンそのものの管理、運営は代行がいればなんとかなるのだが、ダンジョンマスター専用スキルやモンスターの制御もできなくなるため、こちらから『転移』や『念話』といったことすらできなくなる。
デメリットしかないように見えるが、これも状況によってはメリットになるので問題ではない。要は使い分けだと思う。
おっと、こんなことを考えていると連絡から時間が経ってしまった。早く行かなくては。
執務室で眠るように『憑依』を解除して本体へと戻る。ホムンクルスは『憑依』解除後、あらかじめ決めた方針どおりに行動するので、ある程度の時間であれば任せることができる。
久しぶりに本体へと戻ると、今まで遮断されていた感覚が戻ってくる。元々能力が違うのもあり体が軽い。
「おはようございます。マスター。緊急事態だと連絡してから、えらくのんびりされていたようですが?」
目を開けるとシャールさんが怒っていた。まあ、遅くなったので当然か。しかもどうやら今まで何をしていたのかバレているようだし。
「すいません。遅くなりました」
ここで意地を張っても良いことはないので素直に謝る僕。
そのままダンジョンマスター代行たちが集まる会議室へ移動して状況をゴブオウから聞いたのだが。
「以前、南部の山脈の山頂付近でクナ様が天使と悪魔を見たとおっしゃっていたと思いますが、ダンジョンマスターだったようで、クナ様の領域に接触してきました。その後はクナ様とその主人であるマスターとの話し合いを48時間以内に望んでいるということだそうです」
「また、ダンジョンバトルかな?」
「おそらく。しかも今回は天使型と悪魔型の2人のダンジョンマスターからの申し込みです」
ああ。これは大変だね。僕がいないと2対1ってことになるから、今のクナだと厳しいだろうし。ただ、まさかの2人組のダンジョンマスターとは。
しかし、これでゴブオウの報告が終わりではなかった。さらなる爆弾が投下される。
「それとほぼ同時に、北の海に住むダンジョンマスターからも我が領域への接触があり、こちらも早急な話し合いがしたいということです」
ブッ!?
「おい!?それってもしかして“海王”が攻めて来たってことか?」
「おそらく」
確かに海王の存在は知っているし、領域も接触まで少しでありかなり近かったのだが、まだ挑むには時期早々としていた。しかし、格上から攻められる形になってしまったのはマズイかもしれない。しかも南北同時とか。どうしよう?
しばらくはまたダンジョンマスターとしての活動になる予定です。




