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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
建国編~少年時代
130/287

130.入学式

やっとここまで来ました。1話1話短いのが原因か、なぜここまでかかってしまったのか‥。


 1月4日



 新たな年を迎え、僕らは皆8歳になった。ほとんどが孤児であり、正確な誕生日などわからないため、1月1日が皆の誕生日としている。そもそも本当に8歳か?と言われるとそれすらも怪しいのだが。よくこれで入学の書類審査が通ったものだと思う。まあ、記載が正しいかどうか?など調べようがないのだが。


 この日は学校の入学式である。午前が式で午後からはクラスごとにこれからの学校生活について説明があるそうだ。



 入学式



 新入学生60人が並んで、来賓の祝辞やら校長のあいさつやらを聞く。校長の名前はダビド・ミュラーと言って、ワールハイト周辺への影響力のある人物らしい。自身は研究者と言っていたが。


 さて、新入生代表のあいさつになったが、今年はウーゴ君。ワールハイト御用達の商家の跡取り息子。金髪で爽やか系の男の子だ。決まった基準はわからないが、こういうのは大抵成績というより家の影響などが絡んで決まるから(偏見)。成績だけなら、ウチらの中から選ばれるはずだし。まあ、やりたい人がやればいいよ。



 これでただ退屈な式は終わり(失礼)、昼食後クラスに集合となる。学校にも食堂があり、生徒は格安で利用できる。いつものように僕ら5人が集まる。



「はー。退屈だった」

「全くだ。我慢はしてたが。それより、新入学生代表っていつ決まったんだ?そんなこと言われなかったけど」

「わからないね。まあ、僕らには関係ないことだし」

「ライドはやりたかったの?」

「いや、そういうわけじゃないが‥」

「今、変に目立ってもしかたないよ。どうせ、いずれ目立つから」

「イオ、そうなのか?」

「そりゃ目立つよ。入学試験ですでに目立っていたのに。それに加えて、ゴブリンとかウルフとか相手にしないくらい強い子供って、まずいないから」

「僕らはここでコネクション作りと今後の後輩たちのための拠点作りが目的だからね」

「ライドだけ別クラスになったのはまずかったかもね」

「なんで?」

「ライドを止められる人がいない」

「「ああ~!!」」

「失礼だな、お前ら。俺だって別に好きで問題を起こしているわけじゃないんだよ!」

「‥問題起こしている自覚はあったんだね」



 などなど、いつもの雑談をしているとあっという間に時間は過ぎていくもので、各々のクラスに集合する時間となった。


 クラスに入ると、席順は決まっており、指定の席につく。ほどなく教師と思われる人が入ってくる。非常に若そうな男だ。



「おーし。皆そろっているな?初めましてだが、俺はエドガー。このクラスの担当教師だ。よろしくな。自己紹介しとくと、俺はこの学校の卒業生で、卒業後研究員としてこの学校に残った。今3年目だ。では、皆自己紹介よろしく!名前と将来なりたいもの、やりたいことを言ってくれ」



 そういわれて、順番通りに自己紹介していく。エルドもノフスもルルも無難に自己紹介していく。将来傭兵団を作りたいとか、魔導師とか、探索者とか、本当に無難に自己紹介していった。僕?僕は商人って言っておいた。



 その後は勉強に必要なペンなどを支給され、その日は終了。次の日からは通常の学校生活の始まりとなる。

 学校に入る前から知り合いの子たちはすでに固まっている。ちなみに、新入学生代表の挨拶をしたウーゴ君は同じクラスで、すでに取り巻きが数名いる。僕らも4人で固まろうかな?と思っていたら、周りの子たちからエルドたちにすごい勢いで集まっている。


 どうやら入学試験での様子から興味を持っていたので話かけたようだった。なんか入学初日からエルド派とウーゴ派に分かれたような気がするのだが‥。僕はエルドの近くで空気と化していましたよ?特に何か特徴などありませんから。

もしかすると、どこかでエルドたちの年齢を書き間違えていたのかもしれません。設定上は7歳が正解で入学式後8歳となります。見つけ次第訂正していきます。


(幼年科 8、9歳。少年科 10、11歳。中等科 12~14歳。15歳以上は研究員の設定)

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