122.奴隷契約の解除
いつものように短めにしたつもりが、短すぎたかも。
ダンジョンバトルは無事勝利。このマスタールームには僕、クナ、トトークの3人しかいない。
「さて、バトルは僕らの勝ちだが、気分はいかがですかね?トトークさん?」
「‥最悪だよ。全く話にならなかった」
「まあ、そこはやる前からわかっていたでしょう?まあ、僕は聞きたいことが色々あるのだがね。勝者の権利として色々聞かせてもらおうかと」
「‥教えても良いが、契約上話せないことがあるが?」
「奴隷の契約上の話かい?魔法で言動を縛られていると?」
「そのとおりだ。これを解除できなければ、話はできないだろう。だが、これを解くのは容易ではない」
「‥どこかで聞いたことある話だね。イオ?」
「ああ、聞いたことある気がするね。クナ」
余計な合いの手を入れるなと言わんばかりの目でクナを見ながら言った僕。
調子が狂うんだからやめてよね。見てるだけだと言うから連れて来たのに。きちんと後で話する時間くらい作るから、頼むから見ててくれ。
‥とは言えない僕。せめて目で抗議しとく。トトークに聞く前に支配下にしておくか。
『魔法無効化』
ああ、やっぱり効くんだ。これでトトークの奴隷契約が解除された。トトークがびっくりしたような顔でこちらを見ている。でもね‥
『ダンジョンマスター支配』
これでトトークは僕の配下になった。でもトトークはなにか悲しそうな顔でこちらを見ている。
「イオ。奴隷契約解除して、喜ばせておいて、それはひどいんじゃない?」
クナが文句を言っているが無視します。
「帝国の皇帝の奴隷から僕の奴隷になっただけだよ?僕の方がより有用にトトークを使えるんだし、悪いようにはしないよ。それよりもこれで僕が聞いたことを問題なく話ができるわけだ」
「‥そうだな。ちなみにこれを解除するにはどうすれば良い?」
「僕より強くなれば良いだけだから、そんなに難しくはないよ?」
「イオ、それ、超高難易度だから」
「ええ、一生の契約と思っておきます」
む?事実を言ったのだが、なぜかクナとトトークが組んでしまった。まあ、仲良くするのは良いことだよ。うん。そう思っておこう。
「そんなことより、トトークには色々聞きたいことがあるから。お茶でも飲みながら落ち着いて話を聞こうか」
そう言って、何もないマスタールームに椅子とテーブル、お茶セットを出す。
「ここってこんなこともできるんだ。何回か来たけど知らなかった」
「バトル後なら色々できるんだよ。それより座った座った。あ、クナは立ってる方が良い?」
「なんでよ!?私も座らせてよ」
こんな感じで3人で座って一息つくことにした。
長くなったので分けたら、尋問にいけず。すいません。




