表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
建国編~少年時代
118/287

118.トトークとのダンジョンバトル 2日目

ごめんなさい。投稿遅れました。

 ダンジョンバトルを開始して2日目。まずは1日戦ってみてわかったことを確認すると、相手の攻めて来ている部隊がニゴ帝国の戦闘部隊の主力だと判明した。これもコアからの解析結果からわかったことだ。本当は1日目終了後にいつものように寝ようかと思っていたのだが、クナから


「え!?寝るの?ダンジョンマスターって本来は食事も睡眠も不要だってこと忘れてやしませんかねぇ?イオさん?ホムンクルスの中に居すぎて忘れていましたよね?私含めてこれから色々やることあるでしょうに」


 などとお説教を受けてしまった。確かに分析とか今後の戦略の修正などはあるのだが、スタッフが優秀だし、僕の出番は特にないのだが‥。それとクナにしてもらわなければいけない仕事はない。さも、私は働いています。みたく言うんじゃない。君はただここでおしゃべりしつつお菓子を食べているだけだろう。本人には言えないけど。


 仕方ないのでコアからの解析をさせていた結果、ウチのダンジョン攻略に当たっていた部隊が奴隷兵部隊として各自治都市や小国などを攻めていた部隊と一致した。ニゴ帝国は人族至上主義国家であり、人以外は奴隷の身分しか許されていない。エルフ、ドワーフ、獣人たちはニゴ帝国ではすぐに捕まり、奴隷とされる。一部が兵士として従軍させられると言われていたが、なんのことはない。その奴隷部隊はダンジョンマスターが生み出した、いわばいくらでも変わりが効く、しかも戦闘能力が高い兵だったということだ。DPダンジョンポイントさえあればいくらでも生み出せるのだから。


 そして、2日目も特に何事もなく終わる。相手のダンジョンの正規の入り口と思われる平原などのフィールド型ダンジョンから入った部隊が10階まで到達した。通路から入った部隊は様子見しつつ12階まで攻略。一応、12階でエリアボスらしきモンスターがいたが、全然余裕で排除できてしまった。


 こちらのダンジョンはこの日は6階まで攻略された。しかし、5階以降強力になったこちらのモンスターたちに苦戦して、そこそこ相手の部隊を削ることができた。この分だと10階に着いてもその先には進めないだろう。



「うーん。相手の部隊って一応この世界でも最強クラスの兵隊とされている部隊だよね?」

「人間たちの中では」

「それにしては、随分イオのモンスターたちにてこずっているよね?普段あの子たち全然そんな風には見えないのに」

「実際、上層階にいるモンスターたちはウチのダンジョンのモンスターたちの中で最低クラスだから。数はいるけど、それはウチのダンジョンの食物連鎖の中で一番下にいるからだし」

「だよね。それに世界最強クラスの軍隊がこんなに苦戦するのか~。」

「ウチのダンジョンも力をつけてきているからね。そもそも、ウチの場合、訓練ではなく生存競争だから、育てようともしていない。その過酷な状況の中で長く生き残っている個体は低ランクとされている魔物でもLVは高いから、それなりに強いし、狡猾だしね」

「でも今度国作ったら、エルフとかドワーフ部隊にダンジョン戦力を混ぜるのは良いアイディアだよね?」

「そうだね。相手が同じダンジョンマスターでないと気が付けないだろうし、人間の兵の育成もじっくりできるようになるし、前線に出せなくても、その経験を伝えてくれるだけでも十分だよ。前線に出す場合は領域テリトリー内にいさせないといけないけどね」

「そう言えば、彼らは前線に出れないんじゃないの?そこまで領域テリトリー化できてないでしょ?」

「そのための奴隷化じゃないかな?それだと領域テリトリーうんぬんは関係なくなるから」

「ああ、そうか。ダンジョンモンスターから人扱いになっても奴隷化すると結果は同じなのか」



 というのが2日目終わった後の僕とクナの感想と雑談だった。ニゴ帝国の上層部は明らかにダンジョンマスターとモンスターのことを熟知している上にその使い方も上手い。だが、今はダンジョンバトルの真っ最中。ニゴ帝国のことはバトルが終わった後考えれば良い。ということで頭を切り替える。


 どうやら、相手のダンジョンは10階層からが本番のようで、いやらしい罠とかが増えて来ていた。例えば、平原型のフィールドで一見ただの草原にしか見えないのだが、その草原に草型のモンスターが紛れていたりする。森林があればその中にトレントが紛れているのも当たり前のようになっているし、10階と12階で明らかにその頻度も上がっている。まあ、こちらはゴブリン、ウルフ部隊がその辺りの探索、探知能力が高く回避できているのだが。そして相手のモンスターはLVが低いのか、探し出せてしまえば今のところ全く脅威は感じない。


 相手のダンジョンの出入り口を完全に抑えているので、最初に配置した部隊以外に増援はない。こちらはそろそろ主力部隊を送り込んで相手に圧力をかけることにした。

次回イオのダンジョンの現在の主力部隊を出します。今回はアイツらにします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ