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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
建国編~少年時代
111/287

111.入学試験 前編

長くなったので分けました。

ワールハイト立総合大学校


 大きくは4学部に分れる。8歳から10歳までの幼年生が通う幼年部、10歳から12歳までの小学生が通う小学部、12歳から15歳までの中学生が通う中学部、15歳以上の研究部。

 それぞれの進学、入学には試験に合格する必要があり、進学試験に合格できなければそのまま卒業となる。主に幼年部で基礎を、小学部の後半から各専門に分れ、中年部は専門を学ぶ。中学部卒業の卒業生はワールハイト内では優秀な人物とされ、騎士団、行政府、商会など様々な分野で活躍している人が多い。この期間の人脈もバカにできず、特に行政部はほぼすべて学校の卒業生と言われているくらいだ。

 入学金は金貨6枚、授業料として月金貨2枚かかるため通常の平民は資金的に入学が難しいが、子供を何とかして入れようとする親も少なくない。そうやって入った子供は在学中様々なアルバイトなどをして稼いでいる場合が多い。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――



 11月1日


 入学試験当日、僕らは何のトラブルもなく順調に試験会場へ着いた。こういう時、お約束として、何か騒動に巻き込まれ、到着したら試験が始まっていました。とかありそうなのだが、期待に反して?全く何もなかった。これは、試験会場で、お約束として金持ちとか権力者のドラ息子とかに因縁つけられて‥とか、そんな展開が起きるに違いない。



 ‥などと思っていましたが、朝から普通に受付して、普通に会場入り、皆とは席こそばらけたが、特に何もなく筆記試験が終了。これなら皆も問題なく答えられるだろうというレベルの問題ばかりでした。僕?これでも前世では一応大学まで行っているのですよ?100年経とうが、さすがに小学1年生レべルの問題は大丈夫ですよ。



 次は運動能力試験。と言っても何十キロ走るとかではない。50m一回走って、試験官の前で木剣を振り、的に向けて弓を射る。しかも至近距離。正直こんなのでは差は出ないだろうと思いつつ、次の試験へ行く前に昼食なので、皆と合流する予定だ。合流地点への移動途中



「おい、どこに目をつけてんだ!?この俺様をなめてんのか!?」


 という怒鳴り声が聞こえてきた。これは、ドラ息子が何か因縁をつけているのか?テンプレ展開か??と思い、少し心がウキウキしながら様子を見に行く、周りも何があったのかと集まり始めた。



 そこにいたのは見覚えのある虎の獣人の子供が同い年と思われる狐?の獣人の子供に怒鳴っている光景だった。


……ライドォ、お前何やってんの??


 逆テンプレかよ!?


 そう心の中で突っ込み、止めようかと思ったが、この衆人監視の中は行きにくい。ライドは周りを気にせず、続けているし。と思っていたら、ライドの後ろからツカツカと近寄る男が一人。そして‥



 ゴン!!!



 思いっきりライドの後頭部を殴りつけるエルド。これは相当キレてるな。殴られたライドは



「痛ってえ!?誰だ。この俺様を殴ったやつは!?……あ、エルド」

「ライド、ちょっと来い」



 そう言って、ライドの首根っこを押さえつけ、そのまま引きずるようにして引っ張っていく。その前にライドに絡まれていた狐の獣人の子供に



「ウチの者が大変失礼した。バカにはよく言って聞かせるから、許してほしい。本当に申し訳ない」



 そう言って謝って、ライドを連行していった。

 それを見ていた周りの子らは


「すげえ。あのデカい獣人を一発で黙らせた」

「あの男の子カッコイイ」

「あの乱暴者を従えるなんて、器の大きい子ね」


 などなど、エルド好評価。身内からするとなんだか見せてはいけない恥を見せたような気がして、非常に恥ずかしいのだが。おっと、そろそろ行かないと僕もエルドに怒られそうだ。

逆テンプレでした。こういうのが身内から出ると恥ずかしいと思います。

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