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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
建国編~少年時代
110/287

110.ワールハイト到着

やっと着きました。

 オークに苦戦したが、ほぼ無傷で倒せた僕らだが、疲労の色は濃く、解体して収納したあとは休みを入れることにした。そこで反省会もした。結論から言うと攻撃力不足。

 武器、力、技術、速さ、要は単純に力不足だ。


 その後、僕らはオークとの戦いは避け、ゴブリン数匹と戦いいくつかの村を経由し、ついにワールハイトに着いた。


「やっと着いたな」

「ああ、でも門の前に随分並んでいるな」

「俺らは狼車だからここから入れないから。東門からだ。移動するぞ」



 やっと着いたと思っていたが今いる北門は入街審査待ちの人がたくさん並んでいる状態。ここからは狼車などの車は入れないため、東門へ移動することに。


 東門は魔の森に近く、魔の森で狩りをする傭兵や探索者が主に出入りする門だが、車、台車などもここから入ることになるため、それなりに賑わっていた。



「こっちは北門よりも門が大きいのですね」

「東門は倒した魔物などを運ぶための台車なんかも入れるように大きめにしてあるんですよ。エルド坊ちゃん」


 エルドの感想に御者をしてくれている商会の人が説明してくれる。どうやら北門は人専用で東門が、車が入れる門となっているらしい。僕は一度も門から入ったことないから知らなかったよ。



 手続きを終えて、無事にワールハイトへ入った僕らはまず拠点となる宿へ行く。


 ワールハイトは南部が農業など食料生産、販売関連、東部が工業、傭兵団の拠点などがあり、北部、西部が住居と商会などが立ち並ぶ。宿はどこの区画にもあり、僕らの行く学校は北部にあるため北部に宿を取った。商会の人の用事も北部なので同じ宿となった。僕らは家族用の1部屋を取り、そこに5人で泊まることになった。入学試験まではまだ時間がある。

 その間にここまで狩ってきた魔物の清算をすべく商会の人に連れらえて、そういったことを専門にしている商会へ行くことになった。


 魔物素材の売買を専門とするダイン商会というところへ連れられてきた僕らはたまたまお店にいた会頭のダインさんと会えた。まだ30歳になったかどうか?という人でお店も大きくはないのだが、様々なところに伝手があるらしく、かなりのやり手だとワールハイト商人の間で評価されている。

 お店の奥の買い取り専門のところで今まで『収納』に入っていた道中狩ってきた魔物素材やこの前倒したオークを出した。それを見たダインさんは


「‥‥すごいですね。まだ8歳になっていないんでしょ?それでこれだけ魔物を狩れるのは将来有望ですよ。しかもどれも素材として傷が少ない良品ですね。うーん。これから学校へ通うんでしたっけ?失礼ですが、通わなくても、すでに傭兵団としてやっていけると思いますよ」


 と言っていた。査定結果は


「オークが魔石合わせて金貨10枚、ゴブリンは肉が全部で金貨2枚、魔石は全部で大銀貨2枚、ウルフは毛皮が全部で金貨4枚、肉は全部で金貨3枚、魔石は全部で大銀貨2枚と計金貨19枚に大銀貨4枚でどうでしょうか?」


 道中少数だがウルフも狩っていたがゴブリンより数が圧倒的に少なかった。毛皮が高額で取引されているのは知っていたが、この値段が付くとは。ダインさんもこちらを子供と侮ってはおらず、真っ当な評価をしてくれている本当に良い商人だ。

 僕はこちらを見るエルドにうなずく。それを見たエルドは


「良いですよ。取引成立です」

「ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします」



 これで当面の生活費もできたことだし、試験への準備なんかもしないといけないね。学力試験もあるから、皆大丈夫だとは思うが、ライドなんかは特に心配だ。

次回、入学試験です。

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