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魔神配下のダンジョンマスター  作者: にゃーにゅ
建国編~少年時代
105/287

105.幕間のようなもの その1

1話で終る予定が、終わりませんでした。


皆のスキル紹介です。

 魔の森に沿うように狼車に揺られながら進む僕ら。


「なんか、僕が“鍛錬”っていうと皆が震えているように見えるのだけど‥なんで!?」



 僕が素直に聞いてみたら、皆は



「「当たり前だ!!!」」

「最初からあんなことあったら、誰でもそうなるわ!!」


 という反応だ。



 最初というのは皆がスキルに関眼した直後にした鍛錬のことだ。能力に目覚めて、それを教えられて、皆は調子に乗っていたと思う。なので鍛錬しつつ、自分の力を生かすことを覚えてもらえればと思って1対1で叩き潰した。


 まずはライド。目覚めたパッシブスキルは『武芸百般』


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

武芸百般


武器の扱いに関する武技、武術系スキルの取得率UP、成長率UP

―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 体術を含む剣術や槍術などすべての武器の扱いに関するスキルの習得率、成長率の上昇が起こるスキルだ。戦場で武器を変えながら状況に合わせて最適な武器を選びながら戦うことができるようになる。そんなライドに対し‥


「はあ?1対1で模擬戦?いいけど、俺と勝負になると思っているのか?」


 と、余裕のコメントありがとうございます。勝負は先端を丸く切った木の棒での勝負。お互い右手に木の棒を持ち、対峙する。ライドは相変わらずの余裕の笑み。


 エルドの合図で模擬戦は開始される。


「まずはどれだけやれるのか見てやるよ。イオ」

「では」


 『縮地』発動。一瞬でライドの懐へ入り、魔力で強化した木の棒をライドの右肩へ叩きつける。


 ベキョッ!


「グホッ!!」


 嫌な音と共にライドの苦悶の表情。そのまま右肩を抑えつつ、うずくまるライド。汗もすごい出ている。そんなライドに僕は


「これが弱点だね。確かに『武芸百般』は強力だけど、鍛錬しないと初期ではそんなもんだよ。それにライドは虎人族だから身体能力は高いけど、スキルで補正されるわけではないから。身体能力で大きく負けるとか技術以前の問題だよ」


 さて、話を聞いていると思うので、


「ヒール‥‥これで肩は治ったでしょ?死なない限り治してあげるから、立ちなよ。続きだ」


 !!


 あれ?皆震えだしたよ?


 その後、腕の骨を折っては治し、足の骨を折っては治し、肘が曲がってはいけない方向に曲がったのを治してと言うのを数回繰り返したら、ライドはうつぶせに倒れ、ピクピク痙攣している。



「では次、ノフス!!」

「勘弁してくれ~!!僕が悪かった~!!」


 逃がしません。

治せるからといって平気でどんどん痛めつけるスタイル。鬼ですね。

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