第十九話 戦闘 圧倒
1、2、3、4人。
敵は全員で四人。
荷車の上にエファと魔法使い。
御者台に戦士が一人。
荷車の左右両脇にも戦士が一人ずつ。
礫夜は最初に襲う相手を慎重に吟味する。
見つめるほどに誘拐犯たちの実力が感じ取れるようだ。
町でチンピラたちが、礫夜のことをレベル4か5と見当をつけていた。
きっと冒険者には、相手のレベルを計る力があるのだろう。
四人の中でもっとも強いと感じられるのは、意外にももっとも年若い男。
エファへと盛んにちょっかいを出す、万死に値する男。
しかし男の始末は後回しだ。
まずはもっとも弱そうな奴から、血祭りに上げてやる。
礫夜は腰に吊っておいた予備の剣。
初期装備の[数打ちの剣]を、静かに静かに、引き抜いた。
人の襲い方も、パーティーへの奇襲の掛け方も、礫夜は知らない。
それでも今は、野性の本能とでも言うようなものが、礫夜のことを導いてくれていた。
心に迷いはない。
恐怖もない。
怒りすら、今は希薄だ。
あるのは獣のように研ぎ澄まされた集中状態。
獲物を狩ってやるという、その一心だけだ。
礫夜は数打ちの剣を放り投げた。
自身が暗がりからランタンの明かりへ目掛けて突進するまで、一拍、間を空ける。
「――なんだ!?」
クワン!
という金属音が御者台の男に手綱を引かせ、馬をヒヒンと嘶かせた。
荷馬車の前へと落っこちた物があった。
それは一振りの剣だった。
全員の注目がその突如飛来した一振りの剣や、驚いて前足を持ち上げた馬へと集中していた。
御者台の上を黒い疾風が通り過ぎたのはその時だ。
「――ぎゃああああ!?」
黒い疾風の正体は礫夜。御者台の男へトリプルソードを突き込みながら、御者台の上へと登りあがり、ランタンを力づくでむしり取るなり明後日のほうへと放り投げた。
御者台の男が倒れこむままに御者台から地面へと落っこちた。
「――んだあ?! なんかいたぞ今あ!?」
「どうしたゾマ!?」
「チクショウ――襲撃だ!! 暗いぞ気をつけ――」
男の叫びは不気味な雄叫びに飲み込まれた。
礫夜が御者台から降りながら上げた雄叫びだ。
礫夜は狼男の不吉な雄叫びを上げながら、地面に倒れた男へ再度トリプルソードを突き立てた。
「うわあー?! なんだあこいつ!?」
荷馬車の横にいた男が礫夜のほうを見ながら叫んだ。雄叫びにすっかり縮こまらせている。暗さにいまだ慣れぬ目で、礫夜の正体を必死に見破ろうとしている。
そんな男へ礫夜は、トリプルソードを振り上げながらのしのしと歩み寄る――
「――切られるぞ、逃げろサバージ!!」
警戒を発したのは馬車の上で立ち上がっていた魔術士の男。
「うわああああ!?」
サバージが悲鳴を上げた。ブオンという礫夜の剣の振り抜いた音は、逃げ出した彼のすぐ背後で轟いた。
そして逃げるサバージ以外の二人の男が礫夜と対峙する。
若い男が眉間にしわを寄せながら叫ぶ。
「敵だ!! なんだ?! でけえ!!」
魔術士の男が杖を礫夜へ突き出しながら言った。
「人狼族だ!! 人狼族の声だ!! チクショウ!! 暗くて、良く見えねえけど――おい!! ゾマ!?」
ゾマと呼ばれた男は地面へと倒れ伏したまま動かない。
「充填!」
礫夜の前には既に五枚のバトルカードが出現している。
スキル[充填]を発動したことで引いた六枚目のカードも並び、ここでようやく、礫夜は引いたカードの内容を確認する余裕を持てた。
[回収]消費マナ1 レアリティG
[充填]消費マナ2 レアリティG
[火のスモールマナ]消費マナ0 レアリティG
[無効化]消費マナ4 レアリティF
[誘導火球]消費マナ4 レアリティF
[武器商人との商取引]消費マナ8 レアリティE
予想したとおりひどい手札だ。しかし引いてきたカードは悪くない。
礫夜の前では三人の男がエファそっちのけで騒いでいる。
「おい! あいつ! トリプルソードだぞ!!」
「チクショウー!! 一発だ!! トマが一発で、殺されちまったあ!! 昔はCランカーだったのによう!! こんなっ奴に、一発で!!」
サバージがゾマだかトマだかの死にひどくうろたえている。
「おいしっかりしろよオッサン!!」
礫夜は再度『アオオーン』と雄叫びを上げた。サバージが『ひい』とうめく。
初めて人を殺した。トリプルソードで貫いてやった。
まるで怖くなかった。
まだまだいくらでも殺せると思った。
魔術士の男が杖を青々と光らせながら仲間たちへ警告する。
「トリプルソードだ! まだ近付くな!」
「無効化!」
礫夜の目の前で[無効化]のカードが〈キン!〉と音を立てて光の粒子となる。
魔術士の杖の先が青い閃光を発し、粘着弾が礫夜へと飛来したのはその時だった。
礫夜の目の前で〈パン!〉と音がし、飛来した粘着弾が弾け飛んだ。
礫夜はにやりと口角を吊り上げながら吼える。
「武器商人との商取引発動!」
礫夜の残りマナ88。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[武器商人との商取引]
バトルカード
レアリティ:E
消費マナ:8
あなたの手札が半分(切り下げ)の枚数分、ランダムに消失する。
あなたは山札から失った枚数分の武器カードをランダムに得る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「なんだ!?」
「当たってない!? ――どうなった!?」
誘拐犯たちは粘着弾が不自然に破裂した為に動揺していた。
礫夜の前では[火のスモールマナ]と[誘導火球]のカードが消失。
代わりに二枚の武器カードが補充。
[狂犬の鉄球の貸与]消費マナ18 レアリティD
[忠実なトマホークの貸与]消費マナ14 レアリティD
[狂犬の鉄球]は周囲の者に見境なく飛び掛る鉄球――エファがいる以上使えない。
しかし[忠実なトマホーク]は当たりだ。
「てめえ! なにもんだ!? あの女の連れの差し金かあ!?」
若い男が礫夜へと切り掛ってきた。礫夜はトリプルソードですかさず受け太刀。
剣と剣とが激突し、ギャリンと音と火花が目前で撒き散った。
腕へと走った衝撃に、礫夜のグレイスが2減少――たったの2だ。
礫夜は勢いに乗ってうなった。
「俺はお前らを迎えに来たのさあ!」
男の攻撃は軽かった――というより礫夜のほうが攻撃力がありすぎるのだ。
礫夜がトリプルソードで押し返せば、男はたやすく後ろへと跳ね返される。
礫夜は更に言った。男たちへと目を炯々と光らせながら。
「俺はよお! お前らの【死神】だよ!! お前らを殺す【死神】の到着だあ!!」
魔術士の方角から青い光が放たれた。
また礫夜の目前で粘着弾が〈パン!〉と弾けた。
礫夜はスキル[充填]を発動。残りマナは85。
誘拐犯たちが動揺している。
「くっそ――っにやってんだよジージさんよお!? 早いとこ粘着弾で動きとめてくれよなあ!」
二人の戦士はトリプルソードが怖くて礫夜へと踏み込めないでいた。
魔術士のほうもどうして粘着弾が弾けるのか原因がわからないでいるらしい。
「おかしい! こいつ、ただの戦士じゃない!!」
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それでいい。時間が経つほど礫夜の手札は充実していく。
礫夜が[充填]で引いてきたカードは[二重充填]。
すぐに発動してしまう。残りマナ76。
目前に更に二枚のカードが追加。
[二重充填]消費マナ9 レアリティF
[再利用]消費マナ6 レアリティE
更に[二重充填]を発動。残りマナ67。
「俺がこいつの隙を作る! 若いの、いいな!」
礫夜の後ろに回りこんだ男が叫んだ。
「わかった!」
礫夜の前にいる若者が答えた。二人は礫夜を挟撃するつもりらしい。
礫夜が壮年のほうへ注意を向けると、男は剣を振りかぶるなり、投げ付けてきた。
「そう来たかっ」
礫夜は咄嗟に剣を避けようとした。
その必要もなかった。
飛来した剣は浮遊するトリプルソードの片方が〈キン!〉と弾き飛ばした。
「おらあああ!!」
礫夜の側面からは若い方が突っ込んで来ていた。
礫夜はあえて体の向きを変えない。側面は浮遊するトリプルソードが守ってくれると信じた。
狙い通りだ。
若いのと〈ギキン!〉と音立てて剣を切り結んだのは護衛のトリプルソード。
若い男の顔が引き攣り、礫夜の顔がその分獰猛になった。
「お前、隙だらけだ!」
礫夜は護衛のソードと剣を打ち合った若いのへと、更に剣を突き込んだ。
「っぶね!!」
若いのは驚異的な反射を見せて後ろへと飛び退いた――しかし突きを避けきれなかった。トリプルソードをかすめた腕から鮮血が棚引いた。
礫夜はザッと目前の手札を確認するなり咆哮する。若いのへ剣を突き付けながら。
「飛翔するサラマンダー発動!」
先ほどの二重充填で[交換G]と共に引いていたカードだ。礫夜の残りマナが57に減少。
〈キン――ブヴォン!〉という音と共に礫夜の目前に炎が出現した。
「なんだ?!」
炎は火トカゲへと姿を変えるなり、驚いた若い男へと飛び掛った。
「パーギバン!!」
「うおわあ?! ヒギャアア!!」
炎のトカゲが若い男――パーギバンへと命中し、彼の全身を一瞬炎で包み込んだ。堪らず倒れ込むパーギバン。
壮年の戦士が目を見開いて動揺した声を吐き出す。
「こいつ――今の、魔術か!?」
「でかいの行くぞ! 離れろ!」
魔術士の合図に、壮年の戦士は振り返るなり、すぐさま礫夜から距離をとる。
魔術士が呪文らしきものを高らかに叫んだ。
「水の精ウンディーネよ! 奴に腐食を齎すくびきの風を!」
咄嗟に身構える礫夜。
魔術士の杖が青く輝き、礫夜目掛けて発生させたのは無数のスイカより大きな風船だった。
速度は遅いが数が多すぎる。
避けきれないと悟った礫夜は、まだ無効化の効果時間が切れていないかわからず一瞬慄然とする。
不気味な風船が礫夜の目前で〈パンッ〉と弾けた。
まるで見えない壁に当たったように、幾つも幾つも風船が礫夜の前で弾ける。礫夜へはしぶき一つ飛んでこない――
無効化の障壁は以前健在――これはチャンスだ!
「うおおお!!」
礫夜は風船の中を無効化で弾きながら魔術士目掛けて突進した。
パーギバンも壮年の戦士も風船の射線から逃げていた。
荷車の上の魔術士まで、礫夜の突進を阻める者は誰もいやしない。
「くそクソ――どうなってんだ?!」
礫夜の突進に魔術士が身の危険を察知し、逃げようと身を翻した――その背後で。
飛び上がった礫夜がダズンッ、と荷車の上へと着地した。
魔術士へと振り上げられていたのはトリプルソード。
魔術士が礫夜へ振り向き、咄嗟に腕を掲げた時、攻撃力180の凶刃がブオンという野太いうなり声を上げながら振り落ちた。
「あっ――ぎゃああああああ!!」
血を撒き散らしながら二の腕が一本飛んでいった。
血を撒き散らしながら二の腕をなくした男が荷車の上で尻餅を突いた。
「この野郎!!」
後ろからパーギバンが礫夜へ剣を突きこんできた。
しかし護衛のトリプルソードが主への攻撃を許さない。
〈ギャリン!〉と剣と剣との弾き合う音が響いただけ。
礫夜の前には杖も手放し、血を吹き出す片腕を持て余した男が一人だけ。
恐怖に礫夜へと絶叫している。
「うああああ!? 助けてくれ!! 助けてくれえ!!」
傍らでエファが礫夜を見つめていた。
目隠しの布を握り締めたまま、大柄の狼男のことを恐怖の眼差しで見つめていた。
以前のちくわなら心が傷つきでもしたのだろうか?
今の礫夜は別になにも感じやしない。
礫夜は足元の魔術士へと、トリプルソードを突き込んだ。
魔術士の悲鳴が途切れ、口からは代わりにゴボゴボと血が溢れ出す。
礫夜は人殺しの感傷に浸ることもなく、すぐに残りの二人へと振り返る。
「忠実なトマホークの貸与を発動! 充填も発動!」
礫夜の残りマナが30に。左手に投げ斧が忽然と姿を現した|。
狙いは隙だらけな壮年の男サバージだ。
「ミリアース!! ――ああ……ちくしょう、やられたあ!」
魔術士からの返事がないこと。そして悲鳴が途切れた事に、サバージは魔術士の死を悟ったのだろう。剣こそ構えていたが、驚きやら悲しみやらでとても戦うどころじゃない顔になっていた。
礫夜がトマホークを投げ付けてやれば、攻撃力126、今の礫夜の攻撃力と合わせて192の投げ斧が、男の胸部を覆う革鎧へと突き立ち深々とめり込んだ。
サバージが悲鳴を上げてその場で片膝をついた。
「大丈夫かオッサン!?」
「チクショウ!! 98も持ってかれた!! しかも、あの投げ斧、戻りやがった!!」
[忠実なトマホーク]は礫夜の手元へと戻っている。これがこの武器の特性だ。
もちろんただの投げ斧にはない効果。パーギバンが苛立たしげに絶叫する。
「戻ったって――意味わかんねえよ! ずっとこ意味わかんねえ事ばっかりだ!!」
もはや形勢の差は歴然としていた。
礫夜は二人へと声を張る。カードの[再利用]の発動を念じながら。
「どうする! まだやるか!」
誘拐犯は残り二人だけ。
荷車の上の礫夜はいまだにほぼノーダメージ。
そばにはエファ。
先ほどの充填で引いたカードは[劣化山彦]。
今発動した[再利用]は戦闘中に消失したカードの中から好きなカードを一枚手札に戻すカード。
礫夜が戻すカードは[誘導火球]。
礫夜の残りマナは24。
礫夜は荷車の上から誘拐犯たちを見下ろした。
壮年のほうの男は、礫夜の上背の高さに気圧されたような顔をしている。
しかし若い方は頭に血が上っているのか、気圧されるような事はなかった。
「やるに、決まってんだろ! 仲間二人も仲間殺られてんだぞこっちゃあ!? 今すぐそっから降りて来い!! 俺が殺してやる!!」
礫夜はパーギバンの挑発に乗ってやった。
荷馬車を巨体でドウンと揺るがしながら跳躍し、パーギバンの目の前へ着地すると、ズシンと音が響いた。
轟然と胸を張ってやれば、パーギバンが随分小さく見える。
「お前に俺が殺せんのかよ?」
今の礫夜のあまりのでかさに、パーギバンは一瞬呆気に取られたらしい。
数歩礫夜から、後ろへと下がった。
サバージがパーギバンを制止する。
「やとめけ! わかったぞ、こいつっ、符術士だ! カード使うアレだ!」
サバージの言葉に、パーギバンも合点が行ったような顔になる。
「符術士? クソッたれ……レアビかよっ。――ますます気にいらねえ!」
パーギバンは勢いを取り戻したように顔を怒らせた。
礫夜から更に距離をとってから、剣を突きつけて吠え立てる。
「てめえ調子こいてんじゃねえよ!! てめえみてえな狼男に、あんないい女やると思うかよ!? 不釣合いなんだよ!! 俺の獲物をてめえ、横取りするつもりだろ!?」
礫夜はグルルとうなって怒鳴った。
「だったらなんだよ!?」
ビリビリと体が物理的に振動するほどの声量だったが、今度のパーギバンはもう圧倒されなかった。
「ぶち殺ーす!!」
パーギバンは礫夜へと切り掛ってきた。
礫夜は相手の剣を受け太刀するが、左手にトマホークを握っていた為に片腕で受ける事になった。
ビリビリと右腕に振動が走ってグレイスが5減少。
しかしそのまま相手に押し切られてしまうほどの威力はない。
ならば今度はこっちの番だ。
礫夜は左手のトマホークを振り上げた。
鍔迫り合いを演じていたパーギバンが、抜け目なく急いで後方へ飛び退った為、礫夜の振り下ろしたトマホークは空を切る。
しかし礫夜は次にはパーギバン目掛け、振り抜いていたトマホークを返す刀の要領で投げ付けてやった。
ブオンブオンとうなりを上げて回転、飛翔するトマホーク。
パーギバンは頭をかち割られそうになるところを、間一髪でくぐり抜けて見せた。
しかしそこまでだ。
「誘導火球発動!」
〈キン――ブヴォン!〉という音と共に礫夜の目前に炎が出現。
次には目の前にいたパーギバンへと、誘導火球が直撃していた。
「くそ! くそおお!?」
パーギバンは悲鳴を上げてる。
しかし驚きの声は彼だけでなく、礫夜も上げることになる。
「なに?!」
炎に巻かれながらもパーギバンが、礫夜へと剣を突きこんできたのだ。
そしてトリプルソードの守りは左右後方にしか働かない。
パーギバンの鋭い突き込みが、虚を突かれた礫夜の鎧われていない肩口へと、一切の容赦なく直撃した。
ビリビリと礫夜の肩から痛みが駆け抜けた。
凄まじいダメージを食らったと体中が電撃に打たれたように警告を発する。
礫夜のグレイスが121も減少――121、半分以上も吹き飛んだ。
残りグレイスが71に。
ぞくりと礫夜の肝が忘れたはずの感情で縮み上がる。
しかし口からは、怒りの絶叫が迸っていた。
「こいつううう!!」
危険を顧みず剣を突きこんできたパーギバンへの代償は大きい。礫夜は右腕一本でトリプルソードを振り上げる。
パーギバンは急いで礫夜の肩から剣を抜いた。受け太刀しようと剣を構えようとするが。
ブオンと振り下ろされたトリプルソードが、一瞬早く彼へと到達。
ズバンというグレイスの引き千切られる斬撃音が響き渡った。
パーギバンの体が斬撃の衝撃でしたたか飛ばされ、地面へ無造作に投げ出された。
ビシャビシャとあたりに血がまき散る。彼の持っていた剣も飛んでいく。
パーギバンの体がビクビクと痙攣していた。
体の正面から鉄の胸当てに覆われた場所以外を、袈裟懸けに切り裂かれ、ドクドクと血があふれ出す。
あたりになんとも生臭い、血臭というやつが漂い始めた。
そして彼自身はもう、グレイスを全て失い、事切れていた。
当然もうそれ以上動く事も、なかった。




