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時間
君は笑顔で僕を見ていた。
笑う事が出来なくなっていた僕には少し辛かった
部屋に通しベッドに座った2人。
何してるんだろって気持ちが少しづつ強くなってきた
その時、君は徐ろに手を伸ばし僕の髪に触れた
「髪綺麗で顔は犬みたいで可愛いね」
驚き戸惑い言葉を見失った。
君は続けた
「何で前髪伸ばしてるの?」
それには答えれた
「…失恋して人の目が見れなくなったから隠してる」
他人の事なんて気にしないだろう
どうせ聞き流して良くある癒してあげるとか言って
仕事こなすんでしょ…って僕は正直思っていた
でも君は
「失恋?話せる事なら聞くよ。」
僕は駄目な奴だから楽な客とでも思われたのかな
良いや、話そうと君にゆっくり話し始めた
話し終えると静かに君は口を開いた
「元カノさんやし何も知らないし悪くは言ったら駄目だけど…酷いね。でも、頑張ったよ偉いよ」
そう言うと手を握ってくれた。
僕は気付けば少し気を許していた
でも2人はお金の関係
好き嫌いより楽しい楽しくないより
時間は限られ、時計が鳴れば君はいなくなる
またねの言葉が正直辛い
僕はもう一度君を呼んだ