35 ちーん☆
エッチな話ではありません。
ここから新章が始まります。
どうでもいいことだと思いますが、災厄か厄災かどっちなんでしょ。災厄のがいいと思ったのですが、なぜか厄災でやっていたので、このままでとりあえずいいかなぁと思い、厄災にしておきました。
豆ちゃんと暮らし始めて、3ヶ月。なんか東門のところにあった、報酬でもらえる家は取り下げられたらしい。なのでまだまだ、クマの寝ぐらで過ごしている。
豆ちゃんのD」ランク試験は、私が、最初転移した風の山の近くの、シャトール村付近に現れた、ポイズンフロッグ。私はぽかんと見てるだけで、あっさり豆ちゃん一人で、サクサク殺していった。
足が普通に動くようになったら、かなり素早くうごけた。私が、風魔術で素早さを上げればまだ私のが早いが、そうでなければ豆ちゃんのが早い。豆ちゃんは、最初ジョブをシーフにしようと思い、水晶に行ってきたが、結局何もせず、帰ってきた。出てきたジョブが、もともとあったレンジャーとシーフ以外にも、聖騎士、聖具作成士、ガーディアン、聖獣召喚そして極めつけは、勇者…… なんだこいつ、ずるくね?
イヤイヤイヤイヤ私巫女と、神殺しよ。なんだそれ。だけど豆ちゃんは、まだ何にするか決めてない。しかも、剥ぎ取りは、自分の仕事なので、とか言って全部やってくれる。もっとも私が手を出すと、豆ちゃん曰くとても酷いことになるという。そんな感じで、平和な日々を過ごしていた。Cランクの依頼を受けても、手応えがないくらいだった。
「これからどうする?豆ちゃんは何か希望ある?」
「私は…… 特にないですが、さく姉はなんかないの?」
「う~ん、ギルドのニコルさんが言うには、いろいろ便利だからランクは上げていたほうがいいみたいだけど、普通に依頼をこなせば上がっていくしね。あ~モンスターテイムについてわかる?」
「え~と、失われた魔法の1種ですね。魔法と言われてますが、魔法なのかはわかりませんが。」
「ふ~ん、それあるんだけど…… 」
「…… 確かにアイテム作成とかを魔法でやっちゃうさく姉なら、持ってても不思議じゃないけど、普通の魔物使いの人は、赤ちゃんから育て上げ、懐かせて、調教するって感じですが、多分さく姉の場合は、魔力で何かすると思うんだけど…… 」
なにこのインテリ娘、可愛すぎ。赤毛の癖毛も、柔らかそうなほっぺもつい触っちゃうよね~ナデナデムニムニモミモミ♪
「ひょっとひゃめてくだひゃい(ちょっとやめてください)」
「やめな~い☆」
すぐ、顔が真っ赤になるのがかわいいねぇ~♪くすぐっちゃお♪
「キャハハひょとひょんちょにひゃめへ~(ちょとほんとにやめてください)」
ふむ、豆成分補充完了。
「豆ちゃん笑ってないで真面目に考えて。」
「かちーん!さく姉のせいでしょ!」
「いやぁ、豆ちゃんがチーンなんて卑猥な言葉を。」
「ちがぅ///そんなこと言ってないもん!」
「豆ちゃんのえっちぃ~♪」
「もぉ!知らない!」
ぷぃて、真っ赤な顔を背けて枕に顔うずめてしまった。
え?泣いてるのかな?
「豆ちゃん泣かないで~。」
抱きつこうとしたら、枕を投げられた。
「もぉ!泣いてないですよ!はぁ~なんか、最近幸せですね。こんな日が続くといいです。」
「続くでしょ。じゃあクリーンかけて寝よっか。お口も開けてね。」
『クリーン&ミニクリーン』
さっぱりして、一緒の布団に入って眠りにつく。
少しづつ豆ちゃんとも仲良くなれて、最初意世界に来た寂しい思いと比べれば、私も今は幸せだなぁ~と思って眠りにつく。ほんとにこんな日がずっと続けばいいと思う。




