32 エッチな年頃
題名はこうですが、性的なことはありません。
それから豆ちゃんは、ふらつきながらもなんとなく歩くことができた。まぁ何日も寝てたんだし、しばらくはそんな感じだね。脚が馴染むまで時間かかるのかなぁ?
「桜さん…… あの、なんて言ったらいいか、、昔みたいに左脚も、動きます。」
「え!ほんとに!!よかったじゃん。」
「ほんとに、なんて言ったらいいか。」
また、グスングスン泣き始めた。へぇ~ほんとになんで治ったかわからないけど、良いことだね。元々しっかりした者の性格だし、もし私といたくないと言っても、これからは普通に生きていけそうだね。でもそう言わてたら凹むなぁ。それはそうと、ようやく豆ちゃん泣き止んだね。
「ほんとにありがとうございます。あの、とりあえずなんとか歩けるので私はそろそろ、出ていきますね。」
「え!?なんで?まだゆっくりしなきゃダメだよ!そもそも裸だよ?あ!これアイテムポーチ。ニコルさんが達が見つけてくれたみたい。着替えも入ってるから、あ!服着れる?着れないなら、私着せようか?」
「あ、だ、大丈夫です。」
明らかに大丈夫そうじゃないから、顔が真っ赤っかになってるけど、手伝ってあげるしかないわね♪
「あ、ありがとうございます。その、来てた服は盗られてしまいました。」
「服も、ニコルさん達がお店で買い戻してくれたんだよ。お金払おうとしたら、Cランクになったお祝いだからプレゼントしてくれたの。きっと自腹じゃなくて、ギルドのお金だと思うけど。はいこれ、頑張って守ったんだね。」
「守れなかったですけど、あ、汚い血で汚れてしまってますね…… 洗ってきます。」
「だーかーら!まだ無理しないで!それにその血は、汚くないし、豆ちゃんの誇りなんだから、そのままにして部屋に飾っておくよ!もぉ、泣かない!」
「…… 部屋に飾るのはやめてください。では私はスラムの子なので、宿屋さんの人に見つかると、痛い目をみるので、そろそろほんとに出ていきますね。せっかく桜さんに、体の痣や傷も綺麗に治してくれましたし、すぐに痣作ったら嫌ですからね。あ、そういえば明日も一緒に採掘や依頼行ってくれます?それともやっぱり…… 」
ぎこちなく無理して笑う豆ちゃんを見て、私はやっぱり1回怒ろうとした時に、ドアがあいた。
「サクねーちゃん、どうせおかわりいるだろ?持ってきたよ!…… えー!女の子目が覚めたの!もぉ早く言ってよ!お母さんに言ってご飯もう一人分持ってくるよ!う~ん、スープとかにしといた方のがいいかな?」
ドアを開けたのは、空気のよめない、宿屋の息子ポリス君だ。
最初はしっかり者の、宿屋の息子て感じだったけど、長くいたことで、いつのまにか慕われて、今では、サクねーちゃんて、呼ばれてる。お母さんの前でそうやって呼んだら、最初マリアさんにゲンコツされてたけど、私も嬉しいですて言ったら、それならいいけどって言って、何故かマリアさんも、サクちゃんて呼んでくる。まぁ慕われるのはうれしいね。
ドタドタ大きいな音で、階段を降りる音が聞こえる。あ~こりゃまた拳骨だね。しばらくしたら、ポリスがマリアさんも連れて、やってきた。無駄にたくさん料理を持ってきてる。いくら暇な時間とはいえ、女将さんと厨房係が来ちゃって、大丈夫なのかな?お父さんのロンダさん怒ってないのかな?
「あら、おはよう。気分は大丈夫?食べ物ここに置いとくね。ポリス!机こっち持ってきて。食べれなくても、どうせサクが食べるから残してもいいからね。」
「ちょ、痛いです。頭ガシガシしないでください。豆ちゃんも食べれるなら、少しでも食べな。」
「ポリス!早く机の準備して、この子にスプーン渡してあげな。」
「分かったよ母さん、そんな大きな声で言わなくてもわかってるよ。はい、これ。」
ぷ~。ポリス怒られてやんの。しかもなんか豆ちゃん見て、顔真っ赤になってるし。何発情してんだこのエロガキは。微笑ましいねぇ~。
「ポリス!顔真っ赤にしてないで早くしな!」
「な、な、なってないよ。もぉ。」
「ぷー、照れてる。マリアさん、ポリスが恋しちゃいますよ。」
「なに言ってんだぃ、こんな半人前に、こんな可愛い子10年早いよ!」
「もぉいい加減にしえくれよ!母さん。」
ぷ、ひどい扱いだねぇ。しかし豆ちゃん。ずっと下むいてるよ。大丈夫かなぁ。
「あ、あの私すいません。もうケガも治ったので、今から出ていこうとしたところです。」
「何いってんだぃ!あんた今まで寝てたんだよ!とりあえずスープでも飲んで
「私!スラム街に住んでいるので、このお店にも迷惑になりますし、また桜さんに迷惑が掛かっても困りますし…… 」
「う~ん。一応商売だから、スラムの人だと、あんまり汚れてて臭かったり、お金を払わなかったりすると問題だけど、あなたは汚くもないしお金の方は、この2人部屋の料金はサクに先払いしてもらってるからうちとしてはいいんだけど。まぁその辺は二人で話な。こらポリス!いつまで顔赤くなってるんだよ!早く仕事手伝わないとまたお父さんに怒られるよ!ほら行くよ!」
私達の、微妙な雰囲気察してかマリアさんはポリスを連れて出ていった。




