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時代遅れの女神様からの贈り物  作者: 白ヤギ
冒険者の町 マレポの町
27/51

25 キュクロプスとの戦い

今回ははじめてのちゃんとした戦いがあります。

基本戦いの場面なそんなに好きじゃないですが、自分で弱体化させてしまったのでしょうがないですね><おかしいところあれば教えてください。

キュクロプス、サイクロプスていう名前だと思ったら、違ったのにはびっくりだ。

目の前の一つ目巨人、キュクロプスは、大きさは私達の3倍以上はありそうだ。エアハンマーで殴っても、平然としてる。


豆ちゃんは動けないらしい。私はナックルグローブを装備する。武器を強化してなかった事を、後悔しても今はしょうがない。まずは、脚に風魔術で素早さを上げ、拳には火魔術で破壊力をあげる。

素早さが上がって、キュクロプスとの距離を詰めた私は、明らかに弱点ぽい目を、力いっぱい殴った。


あれ?なにこの感覚、結界?まるで手応えがない、まるで目と拳の間に、風のクッションがあるみたいだ。

だからエアハンマーも効かないのかな?


キュクロプスが、無造作に張り手を繰り出し、ぼけ~としていた私に直撃する。戦闘中に考え事はいけない、メモしておこう。

壁におもいっきり衝突する。防具のおかげか、ダメージはそれほどない。打撃では無理だ、魔術で攻めよう。ほんとは逃げたいが、豆ちゃんを抱えつつ、こいつの攻撃を躱して、あの崖を登るのは厳しそうだ。

キュクロプスの攻撃をよけながら、一応私も体などにも打撃を加えてみるが、やはり何かにまとわれて、攻撃が通らない。


魔術でなんとかしないといけないが、そこまで万能ではない。

私の魔術は、全属性を使えるといっても、時魔術などは、魔力が足らず実現できない。

まずはあいつの結界を解く。多分今の魔力じゃあ無理だ。だから世界に干渉する。ふぅ~。


まずは、私の中でイメージし、詠唱で世界に命令し、呪文を唱えることで実行する。え~と、難しいなぁ。でも魔術しか活路はない。

攻撃をよけながらも、集中を高める。キュクロプスの攻撃は、速さはそう無いが、なにせでかいぶん、範囲が広い。でも、豆ちゃんに攻撃を向けないように、一定以上はこいつを惹きつけないといけない。なかなか大変だね~。でもやらなきゃね。


ふぅ~。体と世界の境界をなくすイメージ。

私の魔力と、世界の魔力が混ざり合う。

世界は海。

穏やかな水面に波紋がひとつ。

波紋は私。魔力が広がる。

この空間は、私と世界のもの。

キュクロプスに纏っている魔力を私が喰らう。

キュクロプスも自分の体の異常に戸惑っているみたいだ。

お前はこのまま、私の魔力の海に溺れろ。

『私の魔力はお前の魔力・お前の魔力は私の魔力、命令するは私 悪しき力は消え去り 正しき力は湧き出る 封印魔法 トゥ ディープ ワールド』


クヒヒヒヒ、これであいつは弱くなりその分私は強くなる。右手に属性魔法で高密度の魔力を纏い、硬度を今出来る限界まで上げ、思いっきり目をぶん殴る。

産まれて初めて痛みを味わったのか、涎を垂らし蹲ってる。

醜いうめき声を上げ、血走った目で私を睨む。

そんな怖い目で見るな。今楽にしてあげるから。

風と氷の複合魔力を、剣をイメージして固定化する。即席の魔剣の完成だ。

蹲ってる奴の頭の上に飛び乗り、剣を突き刺した。

その剣の上に雷を落としてやった。洞窟の天井があるのに不思議雷ね。

キュクロプスが絶命するのと同時に、魔術で作った剣も霧散してなくなった。


初めて、自分と対等のキュクロプスとの戦いは、こうして終わった。

う~ん、何かさっき使った魔術、こちが世界を侵食してた感じもあるけど、なんか私の方も干渉されてるってか、う~ん、なんか感情が入り込んできたなぁ~。主に憎しみだったなぁ。イメージは炎と雨?そんな感じだった。キュクロプスのか、この洞窟のものか、はたまた豆ちゃんのか、分かんないけど…… !!あっ


「豆ちゃん!大丈夫?」

「あ、はい大丈夫です。意識は途中で気がつきました。」

「ごめん忘れてたわけじゃないけど、『ほわわわわぁ~ん』」

「あれ、痛みがなくなっていきます。」

「ふっふっふっふっふ。これが私のオリジナル魔術よ。あ、無理しないでね。」

「いえ、ここにはお金を稼ぎに来たのですいあら、まずはあの大きい魔物を剥ぎ取って、今から採掘ですよ!!初めての魔物でも、加護があるので大丈夫です。桜さんからもらったナイフがありますし。」

「え?そう?ホントに大丈夫?キュクロプスは、剥ぎ終わったら、私のアイテムボックスに入れて、街戻ったら分けよう。それと黙っててごめんだけど、正直に言うと私なぜか、剥ぎ取りや採掘とかってうまくできないんだよね。あと…… なぜか料理も。」

「桜さんまだアイテムボックスあるんですか、すごいです。採掘とかの方は大丈夫です、採掘も私が掘りますので、休憩していてください。ここは手つかずの鉱石棚が沢山ありそうです♪ひゃぁー♪」

「チョト待てチョト待てお嬢ちゃん♪うそ><ごめん…… 一応、ピッケル出して。ふぅ~。ピッケルに風と土の属性を、持たしたから頑丈で掘りやすいと思う。これ使ってみて。」

「はーい!ありがとうです~。」


ぷ。豆ちゃんテンション上がっててかわいいなぁ~瞳が$のマークになってるけど。

まぁ私はお言葉に甘えて、一休み一休み♪

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