19 アレンの冒険者日誌3
これでようやく、第2章も終わりました。ここまでは説明も多く、また文章力も無いのでつまらなかったかもしれ無いですが、第3章からは、頑張りたいです。
ブックマーク登録などありがとうございます
翌朝、村人達が引き留めるのを断って、エーネの町へ向かう。素材は、村人達が見えるところまでは、大きい袋に入れてもらったのを2人で持ち、見えなくなってから、サクラのアイテムボックスに入れた。全く便利なものだ。町に着く前に、売る分の素材を取り出し、換金所に持っていく。貴重な素材は売らなかった分、銀貨2枚と銅貨6枚になった。サクラは初めて見るお金に、ホクホク顏だった。
しかし、お金の単位なども知らなかったのは驚いた。エーネまでの道程を、お金の単位や、冒険者のランク、一般的な常識まで様々な事を聞いてきた。知識はあまり無いが、頭の回転は早く、どんどん覚えていき、こっちも教えるのが楽しくなったほどだ。
換金も出来、後は船着場にある、簡易ギルドで、サクラの冒険者登録をする。村長さんからもらった、バシリスクの討伐の事を書いた手紙もあり、驚かれたが、なんと、サクラは初めから、ランクDの冒険者で登録出来るみたいだったので、それでカードを作ってもらった。勿論俺も、本部に行けば、Dランクに上がるのだが、俺の場合は試験の関係もあり、今はここでは出来ないみたいだ。
サクラはこれで、冒険者になり、身分しっかり証明出来ることに安心して、終始上機嫌だった。しかし今朝から、昨日まで感じてた、すさまじい魔力がかなり小さくなった気もするが、俺自身が魔力について詳しくないので気のせいかもしれない。
後は船が来るまで他愛のない話をした。バシリスクの討伐証明の、尻尾の先っぽを渡そうとしたら、それはアレンにあげると言われ、最初は断ったが、強く言われた事もあり、有り難くもらった。
冒険者ギルドの本部があるマレポの町に着いたら、G〜Cランクまでの、下級ギルドに行き、そこでジョブを取得する事も説明しといた。ほんと何も知らなかったので、ほとんどの冒険者は、よほどの事がない限り、『冒険者の加護』を取得し、手に持ったアイテムは、鑑定出来るので注意しろと教えたら、驚いていた。そんなこんなで、船が来た。サクラとの、短かったけど濃密な2日間は過ぎていった。また再会できれば嬉しい。
夏の月 8日
何故か、昨日一昨日の、日誌が読めなくなっていた。何故だかはわからない。臨時で組んだ、サポーターのサクラを見送ってから、俺はしばらくは村に残り、バシリスク騒動の後処理をする。
風の山で見つけた、魔剣などが無かったら危なかったが、なんとか倒せた。
この功績もあり、俺はギルド本部に戻れば、ランクがCになるみたいだ。試験官殿は死んでしまったり、いろんな事があったが、俺がバシリスクに勝てたのは、今後冒険者をやっていく上での、自信になった。サポーターのサクラも、見所のある魔法で援護してくれた事もあり、サポーターでは無く、パーティーメンバーだったと、簡易ギルドに報告したら、なんとDランクの冒険者になれて、心底感謝された。やはり綺麗な女の子に喜ばれるのは嬉しい。何か大事な事を忘れている気もするが、思い出せない。
今夜の酒も旨そうだ。
夏の月 9日




