17 アレンの冒険者日誌
ブックマークありがとうございます。
昨日初めて評価していただきそれも感謝感激です><
この話ともう一つ二つくらいでこの章も終わり、次の章から本格的な話になると思います。
今日からは簡単な昇級試験に挑む事になる。この依頼を無事終えれば、はれてD級冒険者になり、初級迷宮に入る許可をもらえ、ようやく一人前冒険者と認められることになるはず。
ポイズンフロッグ、正直E級冒険者でも一1につき3匹程くらいまでなら、充分に倒せるほどの強さだ。
昇級試験なんて言われているが結局は、不人気依頼を受けさせるための口実なんてことは、酒場での冒険者たちの愚痴を聞いていれば、周知の事実だ。しかしどんな依頼内容でも、油断があってはならない。島に到着し、港町のエーレで軽い食事をとり、そして試験官が依頼のあったシャトール村の村長に話を聞く。
まとめると
1 最近増えたポイズンフロッグの殲滅
2 ほかの魔物も増えてる気がするのでその調査
3 風の山にもしかしたら女の子が住み着いている可能性が有るので、もし見つけたら保護してほしい
こんな感じであった。
とりあえず俺たち試験の為の仮パーティーは、明日に備えて、村長の家で泊まらせてもらうことになった。
試験官が、明日の予定を俺たちに言いそれが終わるとみんな早々に眠りについた。
夏の月 5日
今日は朝から快晴だ。
予定通り、まず村から山までの街道辺りの魔物を狩る。
予定通りだったのはここまでだ。ポイズンフロッグが何故かやたら強い。
俺たちはもちろんの事Cランクの試験官がようやく1対1で対処できるくらいだ。
さらにほかにも厄介な魔物が、多数出てきた。試験官はいったん村人を非難させ、応援を呼ぶことにすることに決めた。応援と言っても離島だから、最低でも往復2日。すぐに冒険者が見つからなければさらに日数が伸びることになる。ほんとに俺たちだけで大丈夫なのか不安がよぎる。
避難している途中で、ふと思い出した試験官が俺達3人に山に行って女の子を探してきてくれと頼まれる。
暗くなる前には、いなくても一度戻ってこいと言われた。今はお昼を少し過ぎたくらい、山につくと、そろそろ夕方といった感じになってしまった。私たちは一度話し合い、2刻ほど探しても見つからなければいったん戻ろうと決めた。山に入ってすぐは、魔物の気配がそこらかしらにしていたが奥に進むにしたがい、なぜか気配が薄まった。ほかの2人も安心しながらも、何かおかしいねとつぶやいていた。夜も近づいてきた、そんな時奴が現れた。
『バシリスク』
砂漠での目撃情報しかないやつが、なぜいるのかわからない。
どうする、戦うのか逃げるのか頭が真っ白になった。
一人は逃げ、一人は剣を抜いた。自分はというと、頭が真っ白になり行動に移せなかっただけだ。
情けない。剣を抜いた方は、バシリスクに一歩近づいた時点で、石化が始まった。
こちらのほうに顔を向け、「逃げろ…… 」と叫ばれて初めて我に返った。ほんとに情けない。
俺は大声を出して、恐怖を追いやり剣を抜きバシリスクに立ち向かった。
そこからの行動はあまり覚えてないので自信がないが、俺の脚先から石化が始まり、このままでは死ぬ、せめて女の子を見つけ、逃げろと伝えれなければ無駄死になってしまう、最初に逃げたやつも無事試験官に伝えることが出来たらいいな、などを考え必死に山の中を彷徨った。
なぜ俺には一瞬で石化にならず、徐々に侵食するのがわからないが、動いてないと恐怖で頭がおかしくなりそうだった、もう足が完全に石化して動かないと思ったとき、小屋が見えた。あそこに女の子がいるのかわからないがいるのであれば伝えなければ、時間間隔もわからず、日が暮れてからかなりの時間が経ってる気がして、、こんな夜中に女の子が出てきてくれるか不安だった。俺はドアのとこまで何とか行ったところでついに倒れてしまう。足が完全に石化した。俺は上半身の力だけでドアを叩き気づいてくれることを祈った。
しばらくしてドアが開き、女の子が顔をのぞかせた。
今から俺を助ける、名前は桜という、変なことをしたらそれなりの事をすると、言ってたと思う。
その時の俺はもうすでに満足に声も上げられなかったが、違う助けに来たのは俺だ、早く逃げろ!と思い、何とか必死に気を失わないように、歯を食いしばっていた。
夏の月 6日




