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時代遅れの女神様からの贈り物  作者: 白ヤギ
シャトール村を救え!
15/51

14 バシリスクはっけーーーん!

すこし、桜がふざけ過ぎていたので、修正しました。

「俺についてこい!」


的なかっこいい事言ってたアレン。ハァハァ言いながら今は、私の後ろを走ってる。一体なんなんだこいつは、確かに私の靴は風属性が付与されている。しかしアレンの靴のが、『桜作』だけあり、効果も高いはずだ。身体能力の差も結構あるのかなぁ?アレンはどう見ても、物理特化ぽいけど、私の速さはまだ本気じゃないのに、向こうは必死そうだもんね。私が村までの道を、山の上からしっかり見ていたからいい物の、


「おそーい!なにしてるの!!!」

「はぁはぁ待ってくれ、はぁ。」


悪態をつきながらも、速度を落とす私、走ってる最中にも、襲ってきた魔物は今は急いでいるから、仕方なく風の精霊に頼み、ちょんちょん首を斬り飛ばしながら走ってたのに、なんでそれよりも遅いの!なんか、剥ぎ取りも出来ないのに殺すのはなんだかなぁとは思うものの、1ヶ月もいれば、襲ってくるわけだししょうがないと、感覚も変わってきてはいるが。まぁ気持ちのいい物では無いけどね。


ん?これは石化した人か。あ、アイテムになってる。


人石

人属がなんらかの理由で石になった物。生前の魔力に依存するので、魔力が少ない物がなった、人石には価値が無い

レア度 0


ふむ、いくら価値が無いからって一応元人間。しかも勇敢に戦って、死んだんだから供養したい。光の精霊に頼み、浄化の光を出してもらうと、人石はサラサラと砂になり散っていった。まぁこんな事は、自己満足だよね。まぁ魔物といえど、一方的に殺して、荒んでる気分が少しは和らぐ。

そんな事をしてると、いつの間にか追いついたアレンもいた。試験を受ける為の、仮のパーティーだったみたいで、試験をする前は面識は無かったみたいだが、やはり顔見知りが死ぬのは思う所が有るみたいだね。


「もう少しで村に着く、警戒して少しゆっくりいこう。」


本当はアレンが疲れただけな感じもするが、大人しくここはそれに応じよう。しばらく歩くと、村が見えてきた。あれがシャトール村らしい。村の方が騒がしい。どうやら戦闘が行われてるらしい。避難していたのでは無いのだろうか。アレンの方を見ると、アレンも困惑の表情を浮かべている。


「なんで、避難所から、また村に戻ってきたかは分からないが、村に入ったら、二手に別れ人の救助を優先しよう。」

「分かった、じゃあこれ渡しておくね。」


村に入ると、私はアイテムボックスから回復薬を、数本取り出し渡しておく。渡し終わると、二手に別る。

魔物が、村人を襲っている。ほとんどが武器も持たず、農具で応戦している。私は、とりあえず目に見える魔物に対して、風の精霊魔道の、エアカッターでバシバシ首をはねていく。見た感じ、ここには重症の人はいないので、引き続き村の中を見回る。何回か戦闘を行うが、ヘビっぽい形をしてると言われた、バシリスクの姿はまだ見ない。そんなに広くない村なので、しばらくすると、アレンと合流した。何人かは、大怪我を負ってたみたいだが、回復薬のおかげもあり、一応死んだ人はいないみたいだ。


「んで、そっちにはバシリスクてのはいたの?こっちにはいなかったよ。」

「はぁはぁ、こっちもいなかった。」


肩で大きく息をしながら答える。本当こいつは体力ないなぁ。これが普通なのかな?随分女神様の話と違ってくる。


「あの、助けてもらいありがとうございます。そちらの方は、避難の時も手助けしてもらった時の冒険者さんで、そちらの女の子は、山にいた子ですか?」


多分、村長らしい方が御礼を言いつつ、私の事を聞いてくる。ここはアレンに任せておこう。


「あ、はいそうです。そんな事よりも、皆さん何で避難所にいないんですか?それに、試験官の冒険者はどうしたんですか?」

「はい、避難所で身を隠しながら、みんななんとか逃げ切れた事に、安心してました。取り敢えず、備蓄してある保存食と水をみんなで分けて、一息入れ、これから港町のエーネに行くか、相談をしておりました。」


ふーん、港町は、エーネて言うのね。しかしなんで、港町の冒険者は来ないんだろ。まさか全滅してるなんてことはないと思うけど。まぁ、後でアレンに聞いてみよう。


「結局、一晩して、エーネへ行くよりも、村の畑や家畜が心配だから、一度村に戻ろうという事になりまして、この時はまだわしらは、冒険者の試験が、魔物を刺激して一時的なものと、浅はかに考えていました。そして、村までの帰り道、奴がいきなり現れたのです。まず、異変に気がついたのは、後ろを守ってくれていた冒険者さんが、急に叫んだんです。私達が振り返った時は、半分以上石化しており、まだ何が起こっているか理解できませんでした。」


ほむほむ、じゃあもう冒険者達は残念ながら死んでいる可能性が高いのかな……


「試験官殿は一早く後ろの応援に駆けつけ、私達村人に急いで村まで逃げろと叫んだので、一目散に村まで来たら、やはり村には村で魔物がいて、後ろに逃げる事もできず、村の若者を中心に戦っておったところに、あなた達が来てくれて、助かったというところです。」


試験官達が戻って来てないどいう事は、きっともう死んでいるのだろう。取り敢えず、村にいた魔物は殲滅したけど、やはりバシリスクがまだどこかにいるなら、気が抜けないなぁ。そんな事を思っていると、


「奴が来たぞー!。」


という、声と共に見張り台にいる人が、カンカン鐘を叩いてる。

村人が騒いだほうを見てみると、人間2人分くらいの太さはあるであろう、巨大な蛇がいた。

村人達は、近くに建物があった人達は建物の中に、私やアレンの近くにいた人達は、自然と私達の後ろに逃げており、外に出てる人は、見張り台の人、私とアレン、そして私達の後ろにいる人たちのみになった。

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