13 アイテムボックス完成したよ〜
まずはチャチャッとアイテムボックスを作成する。風のインゴットと、時と物質の金貨だね。並べて
「フォルジュローン。」
鍛治魔法の呪文を唱え終わると、まばゆい光が収まった後、そこには綺麗に装飾された腕輪があった。
アイテムボックス (桜作)
アイテムボックスの中でも、最高峰の素材で作られてる為、容量は無制限に近く、生き物以外ほぼなんでも入れられる。また時空魔法がかかっており、ボックス内の時間が止められている。
レア度 8
ふむ、凄い。ん?今回は魔力の質が良いのでという、一文が付かないんだね。きっと、武具防具作成のレベルが8で、出来上がったものも8だからなのかな?まぁ正解は分からんけど、ちゃんと出来上がったからいいね。とりあえず、1ヶ月の間に作っておいた、回復薬や調合で使ってたお鍋、後はアイテムポーチに入ってた精霊のコインや満腹豆もボックスの方に移しておいた。もともと物が少ないので、これで終わりだ。
「アレン、終わったよ。もう行ける。」
と、声かけたらまた、口パクパク魚状態、こいつは一体何なんだ!自分が時間が惜しいとか言っておきながら、面白い顔で笑かしにかかってきてる。
「おまっおまっ、桜、それアイテムボックス?」
ビックリした。いきなり女性器の名称でも言うと思って、危うく殴りかけたわ。ん?アイテムボックスももしかしたら、珍しいのかな。
「そーだよ。アイテムボックスて珍しいの?あ!これ沢山入るから?こっちのポーチはそんなに入らないよ。」
「いやいやいや、小さい物でも、凄いだろ。確かに小さい物なら、Bランク辺りの冒険者から、持ち出すが、それでも貴重だぞ。それを2個も持っていて、しかも確か腕輪型は、容量も大きく、SSクラスの冒険者や、王室とかに伝わるアーティファクトクラスだぞ。」
「ん〜じゃあこれって内緒にしといた方がいいの?」
「当たり前だろ!尤も誰も現物なんか見た事無いし、ましてや作れるなんても思って無いからいいけど、くれぐれも人目が多い所でそんな物作ったり、使ったりし無い方がいいぞ!」
「ふ〜ん、まぁ気をつけておく、じゃあ時間ない事だし、いこっか。」
なんか、アレンの高いテンションに付き合ってると疲れるなぁ〜。声デカイし。まだ口パクパクしてるよ。
「おぅ、まぁ時間もないし、急いで村まで行こう。ついてきてくれ。」
そう言って、小屋を飛び出すアレンに続き私も1ヶ月暮らした小屋を後にした。




