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破壊
屋上に上がる。
屋上と言っても広さは学校の教室くらいの大きさだった。
その片隅にタブレットを持った祐介がニヤニヤ笑って立っていた。
「ほほう、添い寝嬢とずいぶん仲良くなったものだね」
「ふざけんな!タブレットを返せ!」
「あなたが祐介さん?添い寝出張サービスをいたずらに
使わないでよ!!大迷惑なのよ!」
すると祐介はタブレット操作をした。
『建物ノ全破壊モードガ設定サレマシタ。
本当ニ実行シマスカ?』
屋上の隅にある拡声器から声がした。
「はああっ??祐介!お前、何を?!」




