陰キャだけど、異世界では恋愛できますよね⁉︎

　不慮の事故によって現実世界で死んでしまった古保歩《こぼ・あゆむ》。そんな歩を不憫に思った異世界の女神、ペルネ・ゲッティンによって異世界へと飛ばされる。現実世界では思うように人生を謳歌できなかったからと、異世界での今後に胸を膨らませる。が、異世界でも物語に出てくるような勇者になれることはなく、辺境の田舎で農民として暮らしていた。
　そんなある日、歩の日課である夜中の魔物狩りをしていると、四大魔獣であるグンドンに遭遇する。四大魔獣の対処法は逃げる一択であり、歩も逃げようとすると、グンドンの前に人がいることに気がついた。助けるのは柄ではないと思いながらもその人を助け、村の近くまで道案内をする。村の中へは魔物狩りをしていることをバレたくなくてしなかったが、助けた相手はエルフであり、次の日にあっさり見つかってしまう。そんな2人の元に、調査隊《インベスター》が現れる。来た理由はエルフが研究所から逃げ出した学者であり、指名手配となっていたためだった。初めはエルフを差し出すつもりの歩だったが、村に来た調査隊が宿敵のベン出会ったため差し出すのをやめる。ベンとは戦闘になり、謎の忍者の助太刀もあってベンを殺し戦闘に勝利する。だが、村の掟で人を殺した者は村から出なくてはならず、歩はエルフのアメリア・メートヒェンと忍者のリン・ガアルと共に旅に出る。