ヤクザさん目線 壱
ヤクザさん目線
家出して2日ご位。
書き直すかも。
最近、犬がおかしい。
俺の犬のくせして俺に相談もせずに出て行った。
俺の何が悪かったのか…わかんねぇ。
俺は鈍いらしい。
部下曰く、
「ガキのようっす」
...だとよ。
俺は大分犬を頼っていたつもりだったんだが…
表現が苦手なんだ。
感情を出さないように育てられてきたんだ。
組の弱点にならないように。
使い捨ての駒にならないように。
俺が犬を拾ってきたときには、事務所がひっくり返った。
犬に自然に笑っていた。
ただそれだけのことで...犬は、俺の部屋で暮らすことになった。
元の居場所に返そうとしても部下どもが阻止しやがった。
犬の居場所はここじゃないってのに。
犬が来て生活のサイクルが変わった。
犬のために早く帰り、遅く出勤した。
犬が自分自身の弱点になったことを自覚しないままに、犬が自らに並外れた執着を抱いていることから目を背けて。
犬は家出をした。
部下どもは、必死に探しているようだ。
おれは、わけもわからない喪失感に呆然としていた。
そんなことをしていても、一向に犬は帰ってこないというにのに。
短い...かも。
ながくします。
書き直す。