戦いの決着
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相手は怒り狂いながらこちらに右の拳を振り上げて突進してくる。アンや苺それにレイに危害を加える発言に怒ってはいたがそこでまともな判断をできなくなると相手の思う壺だ。相手は間違いなく自分より格上だ。ならば俺がやるべきことはリタのはにかんだ笑顔を思い出して冷静になることだと思う。
まずはあの右の拳を避ける。
「お前なんで避けられる...!?」
神が驚き目を開く。口には出さないがお前より速度の速い近接攻撃をこちとら避けたことがあるんだよ!
俺は拳に氷を纏い振り返す。
「うぉぉぉ!」
「お前なんなんだよ、その速度は!」
氷の拳が相手の顔面にクリーンヒットする。神は奇妙な悲鳴をあげながら倉庫の扉に激突した。
「朝霧悠馬お前ぇぇぇ!」
扉に激突して血を吐きながらこちらに魔法を放ってくる。
その魔法を苺がかき消す。それが最後の抵抗だったようで神は捨て台詞を吐いて光の中に消えていった。
「覚えていろよ。いつか必ずお前とおもちゃを...」
とどめを刺さなかったのは少し心残りだがとりあえずは一件落着だ。
「あら、どこに行くんですか?」
逃げ帰ろうとした僕は腕を不意に掴まれる。神の魔法に干渉できる存在などそうそう存在しないはずだ。
「ひっ、お前は誰だ!」
「私ですか?そうですねぇ、お前達に恨みを持って蘇った存在とでも言っておきましょうか」
そう言った女の手から放たれた魔法で意識を刈り取られる。
「さて可愛がってあげますからねぇ。雄馬君の邪魔をした罪は重いですよ」
女はそんな事をいいながら神だったものを自身の中に収納した。
「あの悠馬お兄さんあんなことをしてしまったにもかかわらずありがとうございました」
「いいって。困ってる女の子は助けないと苺に怒られるしな」
俺は照れ隠しにそんなことを言う。勿論レイを助けたのはそれだけが理由ではないが。
「ところで私聖女としての権能は消えたんですけどフェンリルの力は残ってるみたいなんです!」
「そうなんだな。じゃあこれからはそれを悪用しないように生きていってくれ」
「あの悠馬さんレイちゃんは私達と一緒に居たいんじゃないですか?」
「そうなのか?苺やアン、リタがいいならそれでいいけど」
「私達はあの現場を見てしまいましたし別に反対することはしませんよ」
元からそこは話し合っていたようですんなり許可が出る。
「リタには帰ってから確認するとしてリスタを知らないか?」
「そういえば途中から見てないね」
「私もです」
皆がリスタを見失っていた。神からの干渉があったから精霊としての力が弱まったとかだといいが。
少し嫌な予感がしながらも俺は日常を取り戻した。
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