アンと聖女
昨日は申し訳ありませんでした。作者熱中症になっていました。今は落ち着いておりますが皆様もどうかお気をつけください。
昨日更新がなかったにもかかわらずブックマーク頂きありがとうございました!
「お前は誰だ?」
私をみてお兄ちゃんは開口一番そういった。
私は動揺しながらも自分が誰であるかを伝える。
「貴方の妹の苺だよ!覚えてないの....?」
「俺に妹?そんなものはいないはずだ」
お兄ちゃんはどうやら記憶をいじられているか失っているらしい。なら私が戻してあげなきゃ!そう私は決心した。
「貴女がアンさんですか?」
不意に後ろから女の子に話しかけられる。
「そうですがどうして貴女が私の名前を知ってるんですか?」
「お兄さんからよくお名前を聞いていたから、ですかね?」
私は頭をフル回転させて1つの結論を出す。
「なるほど、貴女が悠馬さんを連れ去った犯人というわけですか....」
「お姉さん頭の回転が速いんだね。ところでさっきまで気配のあったお兄さんの精霊さんは?」
そう言われ振り返るとさっきまでそこに居たリスタさんが居なかった。
「それは置いといて貴女が私に接触してきた目的は何?ただ私に会いにきたわけじゃないみたいですけど」
「お姉さん鋭いねぇ。実は少し困ったことになって....」
そう女の子は今までの威勢は何処へ行ったのかと思うほどしおらしく悠馬さんの身に起きたことを語り始めた。
彼女は神の使徒である聖女で本当は悠馬さんを殺さないといかなかった。しかもそれが終われば彼女は消えるという。数週間悠馬さんと接するうちに彼女は悠馬さんに惹かれていったらしい。
悠馬さんやっぱり女たらしの才能ありますね....。
それはさておき、そうなると彼女は悠馬さんに危害を加えると言うこともできずに居た。
が数日前に上つまり神か天使からの催促が来た。そうなると彼女も彼に何かしらのアクションを起こさねばならなくなるわけで。
彼女がアクションとして選択したのは1番悠馬さん自身に負担がかからない催眠魔法だった。
催眠魔法というのは通常使用を禁止されている魔法だが基本的には少しだけ掛けた相手を操れるだけのはずなのだが。
神からの恩寵のおかげでその催眠魔法が強化されて悠馬さんが操り人形のようになってしまったということらしい。
「でその聖女様は私に何をして欲しいのですか?」
私は聖女と呼ばれるものに少し怒りを覚えていた。あまりに自分勝手が過ぎるから。だけど今はそんなことを言っている場合じゃない。一刻も早く悠馬さんを救いたい。
「中で戦闘してるお兄さんの妹さんいるでしょ?彼女と一緒に悠馬さんに語りかけてほしい」
彼女の言い分ではこういうことらしい。本来催眠魔法というのは相手の意識を深層領域に抑え込み、別の人格を形成する。なのでその深層領域にある悠馬さんの意識を呼び出せばいいということ。
簡単そうにいうが中々難しいことだ。悠馬さんに起きる意思がなかったり、表に出てる催眠された悠馬さんに深層領域の悠馬さんが負けていたらもう起きないかもしれない。
「とりあえず貴女は指を加えてみていてください。これでもし悠馬さんに何か起きたら私は貴女を許せなくなってしまうかもしれません」
私はそれを聖女に伝え、悠馬さんの元へ向かった。
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最後になりますがこの作品を読んでくださっている皆様に最大限の感謝を!




