聖女の名前
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「あっお兄さん、今日も来てくれたんだ!」
俺は結局昨日のリスタとの話が忘れられず、彼女を探して駅前に来てしまった。彼女はやっぱり今日も元気に勧誘をしていた。別に聖女についての話が聞きたいとかそういうわけではなく、純粋な心配からだった。
「それでお兄さんは今日何を聞きに来たの?」
「いや今日はそういう目的じゃなくてだな....。なんて言えばいいんだろうな、とりあえず飯でも行かないか?」
「ご飯、ご飯かぁ。うん、行こう!」
少しだけの葛藤があった後、聖女様は素敵な笑顔でご飯の誘いを受けてくれた。
「お兄さん、これなんていう食べ物なの?」
昨日はファミレスで洋物だったので今日はラーメンで中華にした。
「ラーメンっていう食べ物だよ。こうやって啜って食べるんだ」
ずずずっと俺はラーメンを啜って見せる。
彼女が納得したように俺の真似をしてラーメンを啜る。
なんかこの子と過ごしていると親鳥の気分になる。それだけ世間を知らなかったということなのだろうが、アンより知らないとは思わなかった。信号は赤で渡ろうとするし、お金をまるで始めた見たような反応をするし。
それだけ聖女という存在が歪ともいえる。
帰り際に俺は彼女からこう言われる。
「お兄さん今日からご飯を奢ってくれるたびに一つだけお兄さんの質問に答えてあげる。ただ私も答えられないこともあるからそこだけは許してね」
「じゃあそうだな....。今日の質問は君の名前にしとこうかな」
「あははは!お兄さん、私がわざわざ質問の機会を作ってあげたのに聞くこと本当にそれでいいの?」
「俺は今日は別にお前にそういう質問をしに来たわけじゃなかったからな。今日は名前でいいよ」
「そうなんだ、じゃあ答えてしんぜよう!私の名前はシュライン•レイだよ。今回は初回だし、私もお兄さんに質問させてもらおうかな」
「なんだ?大体のことは答えてやれるが」
「そんな大それた事じゃないよ。知りたいのはお兄さんの名前!」
ああそうかと俺は思う。確かに自己紹介を俺もしていなかった。
「俺の名前は朝霧悠馬だ。よろしくな、レイ」
「よろしく、優馬お兄さん」
彼女、いやレイは少し不敵な笑みを浮かべていたように見えた。
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