お出掛け
本日更新分!
あの事件結局は犯人は分からず仕舞いであの研究所の人達は、規約に違反したとしてアルカディアから強制退去を命じられた。
色々と謎が残る事件だったと俺は思う。
考えれば考えるほど不可解な点が多い。学院長の件といい、研究所の件といい、生徒会長といい。まるで誰かにそう行動するように仕組まれているとも思える。
「まあとりあえず今日は気持ちを切り替えてアンとリタとの買い物を楽しむか」
そう今日は初めてダンジョンに行った時からお預けになってた買い物の約束を果たす日なのだ。
「おはようございます、悠馬さん」
アンの今日の服は可愛らしい白いワンピースだった。いつもいい服をデザインの服を着ているなと思っているのだが、今日は更にいい。
「おはようございます」
リタは薄緑のノースリーブに赤に近い色のタイトスカートを履いていた。普段のリタとのギャップが感じられてとても良い。
「おはよう、お兄ちゃん」
そして何故か今日いる苺。最近何もしてやれてなかったから全然いいのだが、宿題が終わらないと嘆いていたので来ることはないと思っていた。
服装は年相応の元気そうなTシャツにチノパンツを履いていた。
ところで俺がこんなにアン達の服装に対して何を着てきているのかを言えるようになったのかというと、アン達と買い物をする時にいつもお洒落をしてきてくれているのに俺がそれを見てわからないのは失礼だと思って勉強したからだ。だがまだ恥ずかしくて声を出して褒めることは出来ない。
「ところで今日はどこに行くんだ?」
「んーそうですね、買い物とは言ったものの私達特にいま欲しいものないんですよね....」
「じゃあどうするんだ?もう出てきた以上どこにでも付き合うぞ」
「水族館とかどうですか?私とリタは行ったことがなくてそれを苺ちゃんに伝えたら私も行きたいと」
「いいぞ。俺も数年は行ってないし中がリュニューアルしたとも聞いたからな」
嘘は付いていないと思う。実際俺は向こうの世界で数年水族館には行ってない。
『では行きましょう!』
アンとリタの声が綺麗に被った。俺と苺はそれを微笑ましく見ていた。この2人結構仲良しになったなと思う俺だった。
「わあすごいね、お兄ちゃん!」
だが面白いことに水族館に来て1番はしゃいでいたのは苺だった。
「ふふ、元気ですね苺ちゃん」
アンがそう呟く。確かに最近の苺は少し元気がなかったから純粋に楽しんでくれているなら良かった。リタはというと「綺麗な魚がこんなに!」と言い見惚れていた。
この3人とリスタは俺にとって何にも変え難いモノになってきたいのを実感するとともに、俺ははしゃぐ3人を見ながらこんな日常がずっと続けばいいなと思っていた。
最近は色々な事件に振り回されて出来てなかったが作品の隠しヒロインを探すのもやらないとなと俺はぼんやりと考えていた。
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最後になりますがこの作品を読んでくださっている皆様に最大限の感謝を!




