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区画への侵入

すいません。終わりませんでした。明日終わる予定です!

ブクマありがとうございました!

「止まれ!許可証を確認する」

 地下への入り口で許可証を確認される。正直偽装したものだしバレるかと思ったが雄の偽装の技術がかなり高くバレなかった。あいつは何者なんだろうなと思うこともないが今は気にしても仕方ない。

「悠馬、この先かなり魔力が濃い区画がある。おそらくそこで何かが行われているんじゃろう」

「まあそうだろうな。アンとリタが心配するし早く終わらせて早く帰ろう」

 こう言ってはいるが前回のリタの時といい、苦戦する敵が出てくる可能性が高いだろう。

 今回はリスタも居るから万が一はないと思うが用心はしておこう。そう俺は心に留める。



 魔力が濃いという区画の近くまで来た時リスタが突然慌てだす。

「まずいぞ!魔力が急速にあの区画に集まっておる」

 つまり今あの場所では大規模な魔法かそれに類するものが発動されているということだ。

「悠馬どうする?あそこは今かなり危険な状態じゃぞ」

「そうは言っても今更引き返せないだろ。もう一度色々準備するには流石に手遅れだと思うし」

「まあそうじゃの...。ただ魔力の質的には嫌な感じじゃった。前にリタが張った結界のような感じじゃ」

「また神か...」

 そんなことを話ながら俺達はその区画へと到着した。



「これは酷いな」

 到着した俺はポツリと呟く。その区画では研究者と思われる人は全員生き絶え、ゾンビと化していた。

 それを見たリスタは何が発動されたかわかったらしい。

「悠馬、これをやったのは神じゃない。恐らく...」

 言葉そこで途切れる。何故なら俺達の目の前にそれが現れたからだ。

「あら、おしゃべりは終わりなの?せっかく楽しそうに話してるから待ってあげていたのに」

「ゴエティア...!」

「驚いた!そこの精霊は私のことを知ってるのね。珍しいこともあるものね」

 心底楽しそうにゴエティアと呼ばれたものは言う。

「悠馬いいか。こいつは悪魔や神なんかじゃない。こいつは魔導書ゴエティアだ」

 俺は少し驚く。悪魔や神じゃないと言うのも勿論だが、魔導書が人の形で歩いて話していることに。 



 俺とりあえずゴエティアに関する情報を自分の覚えている限り整理する。

 ゴエティアは17世紀頃に書かれたもので、ソロモンの72柱が描かれているものだったように思う。

 そこで俺はある一つの結論に至る。

「リスタいいか?ちょっと聞きたいんけどあいつもしかして72柱の能力を使えたりする?」

「悠馬よく知っておるな。そうじゃな...、あいつの力が最盛期まで戻っていたとすれば全て使えるはずじゃ。ただ見た感じすべての力を引き出せてはいないように見える。そこに勝機を見出すしかないな」



「さて悲しいけれど物知りな精霊さんとそこの少年にはそろそろご退場願おうかな?」

 ゴエティアが可愛らしくお願いしてくる。

「それはちょっと無理なお願いだな。俺達もやらないといけないことがある」

「そう、じゃあお姉さん直々に貴方達を殺してあげるわ」

「それは光栄なことだな」

 俺は軽口を叩きながらリタから教わっていた光属性魔法の術式を完成させる。

 それをゴエティアに放つ!

「あら珍しい魔法を使うのね。それじゃあ次はお姉さんの番」

 そう言った途端、魔力を感じ取れない俺でも寒気がした。死を感じるというのはこういう感覚なのだろう。

「悠馬!避けろ!」

 リスタの声で俺はハッとなり目の前に迫っている攻撃をなんとかスレスレで避ける。

「君達やるねぇ。ちょっとお姉さんも本気出さないといけないかな?」

 これはちょっと死ぬかもなと思いながら俺はゴエティアの攻撃を避け続ける。だがそれにも限度がある。



 俺は反撃する隙もなく、被弾してしまった。

「やっと当たってくれたね。そろそろ肉体のほうも限界なんじゃないの?大人しく死んでくれないかな?」

「それはちょっと難しいかもな...。俺はまだ死なない理由があるからな」

「そうかっこいいじゃない。お姉さん惚れちゃいそう!」

 つくづくこいつは狂ってると俺は思う。

 俺は心の中でリタとアンに謝るのだった。

このお話が面白かった方はブックマーク又は広告下の☆☆☆☆☆を★★★★★に面白くなかった方は☆☆☆☆☆を★☆☆☆☆にしていただけると嬉しいです!


最後になりますがこの作品を読んでくださっている皆様に最大限の感謝を!

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