行方を追え
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雄から結果を受け取った俺は少し驚いていた。
雄の調査結果ではこの顔の人物は去年にアルカディアで事件に巻き込まれ、行方不明になっているということになっているらしい。
生徒会長になってからすぐだったとか。
ただこの調査結果の紙を渡される時雄本人から奇妙なことを言われた。
「どうやら最近、その事件で失踪したはずの人が生徒会長含めて目撃例が多発しているらしいんだ。生徒会長さんと他数人が巻き込まれたっていう情報は聞いたんだけどね」
「それはつまり巻き込まれた人全員が生きている可能性があるってことか?」
「まあ端的にいうとそういうことだね。失踪した学院長にも狙われているから気を付けろって言われたんでしょ?」
「あぁそうだな」
「だったらそれは生徒会長さんに狙われているというよりかはその時間の加害者に狙われている可能性があるって考えたほうがいいかもね」
そんな不穏なことを言い残し雄は教室に戻っていった。
俺はさっき聞いたことをアンとリタ、リスタに説明していた。苺には変な心配をかけたくないので今回は話さないでおいた。
「それはまた変な事が起こってますね...」
「そうですね。しかしその事件ってそんな公になってないんでしたよね?」
「えぇ公になっていたら私が知らないはずがないので...」
確かにそうだ。仮にも一国の姫であるアンが今の今まで知らなかったというのは少し不自然だ。
そんなことを話しているとリスタが何かを少し考えたあと、こんなことを言い出した。
「悠馬、わしに心当たりがあるやも知れん」
「どういうことだ?」
「わしがある組織で研究をされていたという話は契約の時にしたよな」
「あぁ、そういえばしたな」
「あれ実はわしはつかまってあったのじゃ。そこで魔力をバレないように練りなんとか抜け出したという感じじゃったのじゃがな」
「そんな話は初耳だが?」
「契約の時は少し見栄を張ったんじゃ。でそれは置いといてじゃ。その時にそこの研究員が怪しなことを言ってあったのを思い出しての」
「怪しいこと?」
「そうじゃ、いい器が手に入ったとかなんとかな。今になってもしかしてとなったわけじゃ」
「器か...。リタ何か知ってることない?」
俺はなんとなく、リタに聞いてみる。
「器という言葉に聞き覚えはあります。私が体内に神様の一部を植え付けられる時に、器も備わっているという事を言われたと思います」
「神をこちらの世界に繋ぎ止める器ってことか?いまいちよくわからないな...。とりあえずそこの研究所に行ってみるか」
アンとリタを危険な目に晒したくないのでリスタと俺の二人でその研究所に向かうことにした。
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