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初めての実戦訓練

今日も元気に更新します!ブックマークくださった方ありがとうございます!

 次の日、俺達A組は初めて実戦訓練の授業を受けていた。正直大体の知識をリスタから教えてもらっている俺にとっては座学は物足りないので助かった。



「きちんとパーティ単位で集まったな。じゃあ始めるぞ」

 すごい筋肉の先生だった。俺の元居た世界だったら職業は間違いなくボディビルダーだろうな。ちなみに授業後こっそりそういう大会はあるのか聞いたところあるらしい。どの世界にもそういう肉体美をきそうものはあるものだなと感心した。



「とりあえず俺はお前達の戦闘スタイル、そして使える魔法の種類なんかを把握したい。いつもならパーティ単位で課題を決めて動いてもらうが今回は俺がお前達の相手だ」

 そう、なんと実戦の授業はA組15人と先生1人の組手だった。ルールは死に繋がる攻撃以外ならなんでもありということらしい。

 そういえば今思い出したのだが、あのアルヴィスのお坊ちゃんは見渡した所A組にはいないらしい。



「ではそこのお前からだ」

 指名されたのはアンだ。何故なんだろうと思ったが、王族が仮に弱かったとしても初めであればなんとか誤魔化せるからなのかとか色々邪推してしまう。

「よろしくお願い致します」

「おう、どっかでもかかってこい」

 そんなしょうもないことを考えている間にアンと先生の戦闘は始まっていた。

 まずアンが仕掛けていく。アンが得意なのは風属性の魔法だ。風属性は索敵や魔法による斬撃が得意な属性だ。

 予想通りというかなんというか先生は尽くその魔法を拳で消していく。そう、信じられるだろうか? アンの放った斬撃の風魔法を殴って消しているのだ。

 だがアンは冷静だった。距離を詰められ放たれた拳を冷静に避け、風を拳に纏いそれを先生の顔に叩き込み先生がギブアップした。



「悠馬さん、やりましたよ!」

 アンが嬉しそうにこちらに帰ってくる。

 俺は頭を撫でながらきちんと褒める。

「あれを躱して叩き込んだのは凄かったな。いつの間にあんな身のこなしできるようになってなんだ?」

「えへへそれは悠馬さんに褒められたくて......」

 とまたそれはそれは嬉しそうにはにかみながらいう。本当に可愛い女の子だ。



「いやしかしアンリエッタさん素晴らしかったです。正直負けるとは思ってなかった」

 先生がアンのことを褒めている。

「ありがとうございます!私はこの人に教わっただけなので」

 と俺を指差す。

「ほう、君が教えたのか。それは次が楽しみだ」

 そんなこんなで次は俺の番らしい。

 俺の見立てが正しいとあの先生アンの対面の時5割も力出してなかったような気もするし、注意しながらやるか。

「お前は結構強そうだな。肉体も完成してるし精神的にも落ち着いて見える」

「先生は面白いことを言いますね。俺は自分ではまだどちらも発展途上だと思ってますよ」   

「なるほど、中々向上心に貪欲らしい。少しだけ本気を出してお相手しよう」

 本当かわからないが少しだけ本気を出してもらえるらしい。

 


「じゃあ始めよう」

 その掛け声と同時にこちらに突進してくる先生。かなり速度が出ている。しかし俺は冷静に対処する。

 まず先生の突進してくる位置に魔力をそこそこに込めた創造魔法の氷を設置した。イメージしたのは鉄の壁だ。

先生が構わず突進してくるが氷は砕けない。俺は氷に突進し、砕けないのを確認して後ろに下がった先生の位置を予測して足を創造魔法で固定する。イメージするのは足枷だ。



「綺麗な魔力......」



 そんな感嘆の声が聞こえてきた。待てよ、魔力が見える...?後で確認する必要があるな。

 そんなことを考えながら先生を足から徐々に凍らせていく。

「俺の負けだ......。魔法を解いてくれ」

 先生のギブアップだった。

「ありがとうございました」

「ああ、ありがとう。お前魔法のコントロールの技術どうなってやがるんだ。最後にやったあの固定俺が飛ぶ位置を予測して置いてただろ」

「そうかもしれないですね」

 俺は笑顔で受け答えしながら自分の席まで戻る。



「悠馬さん、やっぱりすごいです!」

 席まで戻るとアンがやはり興奮していた。この子俺の魔法見るといつも興奮してるんだけど......。

「アンありがとな。お前達に色々教えてたから自分の魔法の精度も上がってるように感じたよ」

「いえいえ、それは悠馬さんの地力ですよ。私達は何も......」

「いや教えは学びだ。俺はアン達に教えることでかなり成長できたよ」

 そんな会話をしながらさっき魔力が見えていたであろう人物を探す。声的には雄ではないはずだ。あいつの声はゲームと変わってなかったし俺が聞き逃すはずがない。

 そんなことを思いながら先生との対戦を観察していたが、それっぽい人は1人だけしかいなかった。

 先生の拳には僅かにだが魔力が込められている。威力を調整できるからだろう。それをパーフェクトで避けきったのはアンと俺とあの教室で踊ってた子だけだ。


 あの子すごいな。明日にでも話を聞いてみよう。何故明日なのかというとアンからさっき放課後の買い物に誘われたからだ。



「悠馬さん、今日の放課後に私と苺ちゃんで買い物に行くんですけど一緒に行きませんか?」

 そう可愛く誘われては仕方ない。俺は二つ返事で行くことにした。

このお話が面白かった方はブックマーク又は広告下の☆☆☆☆☆を★★★★★に面白くなかった方は☆☆☆☆☆を★☆☆☆☆にしていただけるとモチベーション超絶上がります!


最後になりますがこの作品を読んでくださっている皆様に最大限の感謝を!


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