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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
98/416

元勇者、魔族の現状を知る

「そういえば、魔王がいなくなったら魔族は誰が統率するんだ?」


「魔王には確か子供がいたはずだ。その何れかが新たな魔王になるはずだ。」


「って事は人間との戦いはまだ続くのか‥‥‥。」


「いや、そうでもないぞ。」


「? どういう意味だ?」


「新たな魔王が和平を望むなら我々は魔王に従うのみだ。個人の意志はどうあれ魔王の意志は魔族の意志だ。」


「つまりは魔王の子供の中に争いを好まない奴がいて、そいつが魔王になったら和平もある、という事か。」


「まぁ、魔王の血を引いている子供達は数百人はいるからな。」


 ‥‥‥ちょっと待て。


「魔王の子供って、数百人もいるのかっ!?」


「さっきも言ったはずだ。魔王は女好きだ、と。妻だけでも私が知る限り数十人はいるはずだ。」


 いやいやいやいやっ!?


 女好きにも程があるだろっ!?


 ハーレムを目指していたのかっ!?


 魔王倒して正解だったわ。


 今の話聞いてたら確実にオーバーキルしてたわ。


 こっちは恋愛すら出来ずに勇者として旅してたんだからな。


「まぁ、誰が魔王になったとしても、私には関係の無い話だ。戻るつもりは無いからな。」


「俺もサラとは戦いたくないし、もう戦いなんてまっぴらゴメンだ。」


 こんな話をした後日、シュバルツからある話を持ってやってきた。


 新たな魔王が現れたらしくてサリウス国王に面会したい、と言っているらしい。


 それで、俺にも同行してほしい、という事だ。


 まだ、時も経ってないのにもう現れたのか。


 しかし、サラの話を聞いて、俺の中の魔族のイメージに変化はある。


 なので、俺はシュバルツの頼みを受ける事にした。


 どんな奴なのか見定めさせてもらおう。  

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