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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
97/415

元勇者、魔族の内情を知る

「アイナ、何やってるんだ?」


「カイヤとミサが光魔法を教えてほしい、と言うから教えてあげてるのよ。」


 光魔法というのは、主に傷を癒したり、魔族に対して強力なダメージを与えたりする力だ。


 魔族にとっては天敵の様な魔法を、魔族であるカイヤとミサは使えるらしい。


「二人とも、使える様になりたいのか?」


「せっかくもらえた力だから上手に使いこなしたいんです。」


「私達、大きくなったら冒険者になって二人で旅をしたいの。」


「魔王軍とかに入らないのか?」


「軍は魔王様に選ばれないと入れないの。」


「それに、僕は魔王様は余り好きじゃないから。」


「へっ? 魔族って魔王が纏めてるんじゃないのか?」


「私も二人と話して知ったんだけど、魔族が全員魔王を崇拝してる訳じゃ無いみたいよ。」


 そうだったのか‥‥‥。


 何か意外な真実だな。



 その話をサラに聞いてみると、サラも実は魔王を崇拝してる訳じゃなかったみたいだ。


「魔王の評判は正直魔族内でも良くない。私だって正直避けたかったが魔王の命令は絶対だからな。半分諦めて従っていた。」


「マジかよ‥‥‥。 魔王ってどういう奴なんだ?」


「女癖が悪い、無理難題を要求してくる、すぐに怒る‥‥‥。」


 出るわ出るわ悪口の数々‥‥‥。


「オーケー、とりあえずクズだ、って言う事はわかった。つか、そんな奴がよく魔王なんてやっていたな。」


「魔力だけは凄かったんだ。そこだけだよ、評価出来るのは。」


 言い切ったな、おいっ!


「あと、周囲がサポートしていたんだ。末期ともなるとそのサポートしていた面々を追い出して、周りにイエスマンばっかりをつけていたんだ。」


 どっかの権力者も同じなんだなぁ、と思った。

 

 

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