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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
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元勇者、騒動を見守る

 後日、代わりの女神像がやって来た。


 壊れた女神像はサニーのアトリエで修復される。


「女神像ってデザインが一緒なんだよな。微妙に違いはあるんだろうけど。」


「僕達、彫刻家の中では有名な話ですけど、女神像をアレンジしたりすると次の日に粉々になっている、という噂があるんです。何度も壊されてノイローゼになって辞めた人もいますから。」


 ・・・・・・あの女神ならやりかねん。


 俺は魔王討伐の旅に出ていた時に何回か顔を合わせている。


 10代の美少女風な感じだったが、女神曰く『状況により見た目は変えれる事が出来る。』そうだ。


 そういえば、あの時グダールが『ロリババアか・・・・・・』とか言って女神に飛び蹴り喰らっていたな。


 あの時にアイツの最後が決まっていたんだろうなぁ・・・・・・。


 


 翌日、クリスタがやって来た。


「聞いたが、アムールがいた商会がえらい事になってるらしいな。」


「商会だけじゃなくて建築士業界にも影響が出てるわよ。その伯爵様が貴族院の議長をやってるから、議会で大々的に取り上げられたから国も動かす事態にまで発展しちゃったのよ。」


「そこまでかっ!?」


「リフォームした理由が『奥様が安全に子供を産める環境にしたい』だったから。伯爵様自ら設計に口を出したらしいから、余計怒りが修まらないんでしょう。」


「クリスタの所も影響はあるんだろ?」


「当然よ。まぁ、いずれはこうなるだろう、と思っていたわ。だから、軌道修正しないとダメね。」


「そういえばシュヴィア城のコンペの話は?」


「確かに建築士全員が盛り上がったんだけど、この事が起こった訳だから、私の所はデザインの修正を指示したわ。危機感を持っているかどうかが試される訳だから。」


 これを一時的に考えるか、危機感を持って考えるかどうか。


 タイミングが良いんだか悪いんだかわからないが、分岐点にはなるんだろうな。

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