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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
元勇者編
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元勇者、サラの身の上に同情する

「奴隷、って事は、サラは王都の何処かの貴族の家で働いていたのか?」


 サラはコクリと頷いた。


「私は元々は魔王様の直属の部下だった・・・・・・。」


 えっ!?


「幹部候補とまで周りから言われていたが、部下の裏切りにあって任務に失敗して魔王様の怒りを買い、追放された・・・・・・。おまけに奴隷商人に売られた・・・・・・。」


「ちょっと待て。奴隷商人って言うのは人間か?」


「あぁ、人間の中には我々と繋がっている輩がいる。」 


 なんてこった、まさか護るべき人間に魔族と繋がっている奴等がいたとは・・・・・・。


 俺は何の為に戦っていたんだ・・・・・・。


 何か虚しくなって来た・・・・・・。


「サラ、魔王が倒されたのは知っているか?」


「あぁ、屋敷の人間が騒いでいたから知っている。あの国の王子が倒した、と聞いている。」


 王国内にはもう知られているのか・・・・・・。


「私が逃げ出したのも、魔王軍の残党狩りが行われる可能性がある、という話を聞いたからだ。差し出されるかもしれないからな。」


「そうか・・・・・・、俺もサラと似たような感じだな。」


「どういう意味だ?」


「俺も仲間の裏切りにあったんだよ。魔王を倒したのはこの俺だ。」


「なっ!? ノエルは勇者なのかっ!?」


な。 今はただの村人だよ。」


「そうだったのか・・・・・・。」


「言っておくが、俺はもう戦わない。魔族と敵対するつもりもない。サラの話を聞いて益々その想いを強くしたよ。」 


 

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