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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
64/415

元勇者、アムールの事情を知る

「僕達の師匠は『エモルド・ドラッガー』と言ってシュヴィア城を設計した方で、結構有名人なんです。」


 工房に入って改めて事情を聞く事にした。


「それで『暖簾分け』してライバルとしてやって来たのか。」


「だけど、最近になってアムール商会の作風が変わってきたから、気になって職人に聞いてみたのよ。そしたらアムールが追い出された、って聞いたからっ・・・・・・。」


 手をギュッと握りプルプル震えているクリスタ。


「て言うか、追い出した奴も同じ弟子なのか?」


「兄弟子なんですけど、経営とかは全部任していたので・・・・・・。」


「あんなの兄弟子じゃないわっ! アムールの才能に嫉妬してわざと協力したのよっ!」


 どこにでも強かな奴はいるもんだ。


「でもライバルなんだろ? いなくなって好都合なんじゃないか?」


「そうだよ、僕はもうフリーの建築士で貴族からの依頼は受けないつもり。これからは庶民の相手をするんだから。」


「・・・・・・確かに商会にとっては好都合だろうけど、私は同期でライバルなのよ。心配して当たり前じゃない。」


「そっか・・・・・・、ありがとねクリスタ。」


「っ!?」


 ・・・・・・あぁ~、そう言う事か。


 クリスタの顔がポッと真っ赤になったので、漸く事情が理解した。


 アムールは鈍感そうだからな、上手くいけたら良いんだけどな。


 ただクリスタも素直じゃなさそうだし。


「俺はちょっと街の中を一時間位歩いてくるから。」


 そう言って俺は一旦工房を出た。


 向かったのはシュヴィア城。


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