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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
63/415

元勇者、アムールの人間関係を知る

 シュヴィアの王都のメインから少し離れた裏路地にアムールの工房はあるそうだ。


「僕が個人的に使っている工房なんですよ。」


「へぇ~、でも商会にも工房があるんじゃないのか?」


「えぇ、最新式の道具が揃っている立派な工房ですよ。だけど、僕は自分の工房が落ち着いて好きなんですよ。あ、彼処ですよ。」


 アムールが指差した先には所謂、長屋の一角にアムールの名前が書いてある看板だけが連れ下げられている、言われなければわからない普通の家だ。


「でも、誰か立ってないか?」


「ん?誰だろ・・・・・・?」


 工房の前には一人の少女が立っていた。


「あの、僕の工房に何か用ですか?」


「あっ!アムールっ!あんた、どこにいたのよっ!?」


「あぁっ!『クリスタ』っ!? 何で此処に?」


 クリスタ?


 クリスタ、って確かライバルのクリスタ商会の代表?


 そのクリスタと呼ばれた少女はアムールの襟元を掴んでグイグイと揺さぶっていた。


「あんたが商会を追い出された、って聞いたからよっ!? 一体どういう事なのよっ!?」


「は、話せばわかるから・・・・・・。」


「とりあえず、離してもらえないか?」


「誰よ、あんた?」


「ゲホッゲホッ・・・・・・、今の雇い主だよ。」


「ハノイ村の村長兼領主のノエルだ。今、アムールに依頼しているんだ。」


「そうなの・・・・・・。私は『クリスタ・ドラッガー』よ。」


 へっ?ドラッガーて・・・・・・。


「あぁ、ドラッガーて言うのは師匠の姓で、僕達は兄弟弟子なんです。」


 あぁ、そう言う事なのか。   

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