表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
61/415

元勇者、気づかされる

 アムールを連れてハノイ村に戻ってきた俺は早速、建物を見てもらった。


「村一番の建物なんだ。流石にこれを直すレベルの魔法は持って無いんだ。」


「へぇ・・・・・・。」


 村一番の建物、それは『教会』だ。


 昔は村の集会所みたいな役割をしていて、牧師様の話を聞いたり、悩み相談をしたり賑やかだった。


 それも遠い昔の話で長年雨風にうたれたせいで壁はボロボロ、屋根は穴が空いている。


 アムールは壁に触り感触を確かめている。


「この壁に使われている土はこの辺で取れた土ですか?」


「確かそうだった、と思う。」


「床や屋根に使われている木材もそうですか?」


 俺は頷いた。


「なるほどなるほど・・・・・・。」


 アムールはうんうんと一人で頷いていた。


「それで直せるのか?」


「えぇ、大丈夫です。昔の様になりますよ。」


 ニッコリ笑い断言するアムール。


「マジかっ!」


「えぇ、この土地にある最高の『素材』を使えば大丈夫ですよ。」


「へっ? 最高の素材?」


「はい、ここの土は建築に適した土ですし、木材も管理さえすれば最高の木ですよ。」


「・・・・・・そんなに良い物なのか?」


「身近にあるとわからないもんですよ。やっぱり山の中にあるのが良いんですよ。建築士にとっては宝ですよ、この土地は。」


 俺にはアムールが何かウキウキしてる様にみえる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ