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元勇者、森を探索する

　村の近くには大きな森が存在する。

　小さい頃は遊び場としてよく駆け回っていた。

「これは食べれるな。」

　俺は森に入って山菜やキノコを採っていく。

　長年、人が入って無いみたいで、森の中は豊富だ。

「こりゃ暫くは食材には困らないかもな。」

　ちょっとだけ微笑んだ。

　後、果実がなっていたのでもぎ取る。

「うん、美味いっ！」

　みずみずしいし、甘酸っぱい。

　小さい頃、木によじ登り採って食べていた事を思い出す。

　ステラも一緒に遊んで『勇者ごっこ』して遊んでいたけど・・・・・・。人間、やっぱり変わるもんだなぁ。

　何か切なくなってきた。このままだと泣きそうなので気分を変えよう。

「そういえば、奥まで行った事無かった。ちょっと足を運んでみるか。」

　俺は森の奥まで行ってみる事にした。　　