表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
元勇者編
45/415

元勇者、苦笑いする

 戦士グダールの事件は新聞で大きく取り上げられた。


 屋敷の惨状から『魔王の残党の仕業では無かろうか?』という噂も出たのだが、その翌日には勇者パーティーに入る前に起こした事件や勇者パーティーに入ってから起こした女性スキャンダルが発覚。


 俺の知らぬ所でやらかしていたらしい。


「まぁ、リークしたのは私なんだけどね。」


「容赦ないな。」


「私も女よ。自慢する様に『あの村の女は気持ちよかった。』とか言うのよ。虫酸が走るわ。」


 アイナは嫌悪感丸出しで言い放った。


「でも、そのお陰で今までのお花畑モードが一転して、王族に対する不信感が増している。」


 ガーザスが王都の現状を教えてくれた。


「世論って言うのは勝手だよなぁ。手のひら返しを平気でしてくるからな。それに振り回される俺達の身にもなってほしい。」


「俺なんか存在すら知られてないんだぞ・・・・・・。でも、好都合ではあるよな。」


「あぁ、戴冠式は明後日だ。それまでにこの噂を消すのは不可能だし、こっちにも大義名分が出来たからな。」


 勇者として仲間の責任を取るか、それとも偽の勇者である事を暴露、もしくは白状するか。


 どっちにしてもレバニア王族は既に八方塞がりの状態だ。


 まぁ、俺は高みの見物をさせてもらうよ。


 俺は勇者だからな。


 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ