元勇者、ナミの幼なじみと会う
続く第3試合も終わり、次はナミが登場する第4試合だ。
対戦相手は男性剣士で優勝候補の1人と目されている。
「王都ギルドでは若手の中では優秀みたいだよ、まぁ性格に難ありみたいだけど」
「どういう事だ?」
「プライドが高くて周囲からあまり良く思われていない、という事。家の常連の冒険者が愚痴るのを良く聞くんだよ」
流石はユウスケ、情報収集能力が高い……。
「はぁはぁ……、ま、間に合ったぁ……」
「え? シ、シキ君っ!?」
「ユウスケさん、お久しぶりです……」
ユウスケが驚きの声をあげたのはメガネをかけた好青年だった。
「ユウスケ、コイツは知り合いか?」
「僕の友人の息子でシキ君、ナミの幼馴染なんだ。シキ君、彼はノエル、僕の友人だよ」
「はじめまして!シキ・ハヤセって言います!」
「ノエル・ビーガーだ」
「ナミの応援に来たんだ」
「勿論ですよ! ナミの晴れ舞台に駆けつけない訳には行かないでしょう!」
「トモはよく許可してくれたね」
「『行きたかったら俺に一撃を与える事だな』とか言ってギリギリまで戦ってましたよ……」
なんかボロボロだな、と思っていたらそういう事か。
「あはは……、トモらしいね」
ユウスケは苦笑いしていた。
「あ、親父からの伝言です。『たまには顔を見せに来いよ。来ないならこっちから行く』て」
「勘弁してっ!?」
肝心のナミの試合だがすぐに決着が着いた。
ナミが対戦相手の剣を蹴り壊し更に相手の頭に膝蹴りを喰らわしノックアウトとなった。
後でナミに聞いたら『試合前に口説こうとしてきたから頭に来てやった』そうだ。
観客席から『よくやった!』とか『ざまぁ!』とか聞こえてきたけど多分ギルド関係者なんだろうな。




