401/416
元勇者、労う
「サラ、お疲れ様」
俺はサラに声をかけた。
「コレぐらいは朝飯前だ。 魔王軍に所属していた頃は何百人も相手にしていたからな」
「なるほど」
「そういえば、例の鎧はどうなったんだ?」
「大丈夫だ、エレインは無事だし鎧は黒幕の魔族と一緒に縛り付けてある」
「それは良かった……」
サラはホッとした表情を見せた。
元とはいえ魔王軍、色々思うことがあるんだろうな。
「ノエルっ!」
「アリス、来ていたのか」
「勿論だとも、我が同族が迷惑をかけて申し訳ない……、鎧は責任を持って私が回収して処分する」
「あぁ、頼むよ。 それと……」
「あぁ、アイツは思った通り強硬派の一人だ。私のやり方に不満がある一派の仕業だ」
「大変だな、纏めるのも」
「まぁ、そいつらも処分するから安心してくれ」
……ニッコリ笑うアリスだがちょっと怖いぞ。
「二回戦へ出場する皆さんは闘技場へどうぞ」
「サラ、頑張ってこいよ」
「勿論だとも」
そう言ってサラは闘技場へと向かっていった。
「気合入ってるな」
「そりゃそうでしょ、お兄ちゃんも覚悟しておいた方がいいよ」
アクアから覚悟という言葉を聞いてなんとなくだが理解した。




