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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
元勇者編
37/415

幕間 聖王

 かつて数百年前にも魔王が存在した。


 そして、神により命を受けた勇者が仲間達を率いて魔王討伐に行き見事倒した。


 彼等は報酬として大陸から少し離れた島を領土とした。


 そして、何人たりとも干渉をしてはならない、と協定を結びこれまでやって来た。


 それでも、貿易等はしており交流はしている。


 そして、ミラージュは先代勇者の仲間の一人で聖女であり現『聖王』である。


「お、お一人でやって来られたのですか?」


「あんまり護衛を連れてきて警戒されても嫌だから、一人で来たわよ。わからないものよね、島民も私の姿は知らないし私も余り表に出ないし。」


 ミラージュが年を取らず若い姿でいるのは原因は不明で理由は本人が知っているみたいだがミラージュは余り語らない。


 また、表に出る事は無く殆ど城内の自分の部屋に籠っている為、その姿は城内にいる一部の人間しか知らない。


「来て頂くのであればお迎えにあがりましたのに。」


「そういう盛大で派手な事は嫌いなの知ってるでしょ?」


「あぁ・・・・・・、そうでしたね。」


「手紙を読んで、これは私が直接行かないといけない事案だ、と思ってね。聖女を選んだのは私だし責任はとらないといけないから。それにレバニアからは全く連絡が来ないし、先に連絡してくれて良かったわよ。」


「まだレバニアからは連絡が来てなかったんですか?」


 実は各国と聖国と結んだ協定の中に魔王が現れた場合、聖国に連絡をとる、また同じ様に魔王が倒された時にも連絡をする事が義務付けられていた。


 これは魔王の力の影響が拡がらない様に聖国にある施設で塞ぐ儀式がある為だそうだが、極秘の為に全貌はわかっていない。


「それで、勇者は無事なのよね。とりあえず会ってみたいわ。案内してくれる?」


「勿論です。」


「まぁ、それは明日でも構わないから。久しぶりの大陸だもの。ちょっと色々回りたいから。」


 この日、ミラージュはシュヴィアの街を歩き回り食べ歩きもした、という。


 その際、大食いぶりを発揮して案内役のシュバルツは唖然とした、という。

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