元勇者、ハーブ亭でランチを食べる
用事が終わり俺達はギルドを後にした。
飯を食べる為に立ちよったのは勿論ハーブ亭だ。
「いらっしゃい、今日は一人じゃないんだ」
「あぁ、俺の幼馴染みのワイズと聖魔術師のルーヤだ」
「聖魔術師?」
やっぱりユウスケも知らないか。
俺はシエンスから聞いた話をした。
「へぇ~、そんな事実があったなんて……、歴史って面白いね、あ、僕はユウスケて言います」
「ワイズだ、今度ハノイ村で店を出すのでよろしく」
「ルーヤです……」
「僕もたまに村に行く時があるからその時は何か買わせて貰うよ」
俺達はランチのスパゲッティーを注文した。
「この店、ノエルの知り合いの店だったのか、噂は聞いていたんだけど初めて来たよ」
「えっ、知ってるのか?」
「知ってるも知ってる、知る人ぞ知る隠れた名店として有名だ」
マジか、そんなに有名な店になっているとは知らなかった……。
「はい、ランチのスパゲッティーセットです」
ミナが料理を持ってやって来た。
テーブルの上にスパゲッティーとサラダとスープがある。
「じゃあいただきます」
「いただきます……」
スパゲッティーはいつも通り美味かった。
「美味いな! しかも手頃な値段でこの美味さだったら人気も出るのは当たり前だな」
「うん、美味しい……」
ルーヤもコクコク頷きながら食べている。
やっぱり来て正解だったな。




