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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
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元勇者、幼馴染みと思い出話に花を咲かす

「まぁ、商会に関しては国が罰しますのでお任せください!」


 リリアはそう言ってドンと胸を叩いた。


「そうだな、過ぎた事はしょうがないしな……、よしっ! 気持ちを一新して今は新しい店の事だけ考えよう!」


「それが一番良い。 過去の事は過去の事だ」


 俺はクワイアの店にワイズを連れていき一緒に食事をした。


「美味いなぁ! こんな美味い料理なんて久しぶりに食べたよ」


「そう言ってくれて光栄ですよ。食材は全部この村で収穫された物を使っているんです」


「えっ!? この村でこんな野菜が採れたのか?」


「そこはアクアのおかげだよ」


「はぁ~、やっぱり女神の力は凄いなぁ……、俺達が小さい頃は芋ばっかり採れて毎日食べていたもんな」


「えっ、そうなんですか?」


 クワイアが驚きの声をあげたが俺もワイズの言葉に同調した。


「そうだよ、芋しか食べれる物が無かったんだよ、当時は」


「だいぶ成長してから野菜とかを作るようになった、国の命令でな。でも、ハッキリ言うとそんなに美味くは無かったんだよ」


「そんな時代があったんですね」


「それに昔は税金の取り立てが酷かったんだ。よく親父が村長に掛け合ってて怒りながら家に帰って来てたよ」


「税金を下げる様にですか?」


「あぁ、でも今考えたら領主と村長は絡んでいた様な気がする。だから、訴えを取り合わなかったのかもしれない」


 ……何て言うか社会の厳しさを感じたな。 



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