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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
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元勇者、出店場所を探す

「そういえば道具屋は何処に建てるんだ? やっぱりギルドの近くに建てるのか?」


 ガーザスがそう聞いてきた。


「そうだなぁ、新たに建てるとなると金がかかるから既存の建物を改装して使いたいんだが」


「それだったらワイズの実家を使ったらどうだ?」


「えっ!? 残っているのかっ!?」


「ボロボロではあるけど残ってる。 ……村の住人達がいつかは戻って来てもらえる為にな」


 勿論、そんな事は無いかもしれない、しかし故郷はそう簡単に忘れる物ではない。俺が正にそれだったからだ。


 だから、出来る限り昔からあった建物は残してある。


 俺達はギルドを出てワイズの実家だった場所へと向かった。


「村を出てからかなり経つけど何となくだが覚えてるもんだな」


「そんなもんだよ、俺だって一発で実家の場所がわかったからな」


 そんな事を歩きながら話しているとワイズの実家だった場所へ到着した。


「あっ、此処だっ! こんなに小さかったか? 記憶だともっと大きかった様な気がするんだが」


「そりゃあ、子供の頃の記憶だし美化してる部分もあるだろう」


 ワイズの実家は俺が保存魔法をかけてあるので形としては残っている。


 ただ屋根は穴が空いてるし床は抜けてるし壁もボロボロだ。


 でも、ワイズは家の中に入ると懐かしそうな目をしていた。


 他人から見れば朽ちた家だが住んでいた人にとっては思い出が残っている物だ。


「また、此処に戻って来れるなんて思わなかった……、ありがとなノエル」


「良いって事よ、店は此処に作る、と言う事で良いな?」


「あぁ、勿論だっ!」


 こうしてワイズの店が建つ場所が決まった。




  

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