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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
341/415

元勇者、カタナの評価を受ける

 品評会から数日が経過した。


「結果が来ましたっ!」


 リリアがバタバタと封筒を持ってやって来た。


「ど、どうっスかっ!?」


「落ち着けって……」


 俺は封筒を開け中から便箋を取り出した。


「ハノイ領の結果だが……、選考の結果Sランクである事を認定する、だそうだ!」


「「ヤッター!!」」


 リリアとヨーミリはハイタッチをした。


「まぁ、当然の結果よね、私の火の力を使えばこんな物よ」


 ふふん、と鼻をならすフローラ。


「……なんか複雑だけど、まぁいっか。 それでSランクになると何が変わるの?」


「国から補助金が出るらしい。それに諸外国にも大々的に宣伝してくれるみたいだ」


「それってこれからもっと人が来る、って事?」


 アクアの質問に俺は頷いた。


「活性化するのはありがたいが更に忙しくなりそうだな……」


「勿論、補佐官としてサポートさせてもらいますよ!」


「余り無理するなよ……」


 今回のSランク認定は村にとっては喜ばしい事だった。


 ただ、俺達が喜んでいる裏では当然だがそうでもない奴等もいる訳で……。



「今回の品評会で評価のあり方を見直すべき、と言う意見が委員の間で出てきたそうですよ」


 シュバルツからの報告に俺は『そりゃそうだろうな』と思った。


「委員の中には賄賂や買収に手を出していた者がいたみたいで……、彼等は委員から外され処分を受けるそうです。当然領主達も同罪です」


「だろうなぁ……」


「あのカタナは見事にシュヴィアに蔓延る闇を斬ったんですねぇ」


「そんなつもりは無かったんだけどなぁ」


 あのカタナは現在ギルドに飾られている。


 折角作ったのに使用せずに飾るのはどうか、と思う人がいるがタイジ曰く『アレを使える人物はなかなかいない』という事で使いこなす人物が現れるまでは保存しておく事にした。


 その代わり量産用のカタナをヨーミリとタイジが相談して作った。



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