表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
335/415

元勇者、ヨーミリにユウスケを紹介する

 後日、俺はヨーミリを連れてハーブ亭を訪れた。


「へ? 僕の武器を見たい?」


 ユウスケがキョトンとした顔をしながら言った。


「あぁ、ヨーミリの力になると思うんだ」


 俺はヨーミリの事を話した。


「なるほどね……、でも僕の武器が参考になるの?」


「お前が持っている武器はワ国独特の物だろう、前に言っていたじゃないか」


 以前、ユウスケの持っている武器について聞いた事があり『ワ国の独特のやり方で作っている』と言っていた事を覚えていた。


「あぁ~、そういえば言ったね……」


「だからこそ参考になる、と思うんだ」


「わかったよ、ちょっと待っててね」


 そう言ってユウスケは奥に引っ込んで木箱を持ってやって来た。


「自分で手入れはしているんだけどね、数年に一回は母国に送っているんだ」


 ユウスケは木箱の蓋を開けて中から布に巻かれた物を取り出して布を取った。


「な、なんなんっスかっ!? 見た事無い形をしてるっス」


 物を見た瞬間、ヨーミリの目はキラキラしていた。


「この細長いのは『クナイ』、それと『シュリケン』、でも相手に投げつけて攻撃するものね、これは『マキビシ』、地面に投げて相手の行く手を阻む物だよ」


「昔、ダンジョンに入った時にモンスターから逃げる時にマキビシを巻いてたよな」


「マキビシは主に逃げる為の道具だけどたまにマキビシに毒を塗って倒す事も出来るんだよね」


「こんな形の物なんて作った事無いっス! ユウスケさんが作ったんスかぁっ!?」


「いや、こんな技術は僕には無いよ。友人に腕の良い鍛冶士『トウショウ』って言うのがいるんだよ」


「是非、その人を紹介して欲しいっス!」


「紹介、って言ってもワ国にまで行かなきゃ行けないんだけどなぁ……」


「でもワ国は基本的に鎖国してるんだろ?」


 う~ん、とユウスケは悩んでいた。


 と、扉が開きコウが入って来た。


「お~い、懐かしい奴を連れて来たぞ」


「んーんー!?」


 コウは縄で縛り上げ口を塞がれた男を連れてきた。


「えっ!? タイジさんっ!?」


 ユウスケはその男を見て驚いた。


「ユウスケ、誰だ?」


「さっき話したトウショウのタイジ・レイオウジさんだよ……」


「えっ!? この人がトウショウっスかぁっ!?」


 何て言うタイミング……。




 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ